出版社内容情報
気づくと東の村の少女カヤノは、妖の民シコウの体に取り憑いてしまっていた。自分は死んでしまったのか? 戸惑うカヤノだが……
内容説明
目を醒ましたと思ったのに、カヤノはまだ夢の中にいるようだった。東の村で普通に暮らす娘にすぎない自分が、山中で木から木へ飛び移り、続けざまに矢を放ち妖魔を倒している。視界に入る指は関節の浮いた男性のものだ。思い通りに動かないその体は、怪我を負うと痛みを感じる。これは夢ではないのか?混乱し、助けを求めるカヤの叫びを聞くのは体の本来の持ち主―妖の民シコウだけだった。第2弾、登場。
著者等紹介
夏目翠[ナツメスイ]
滋賀県在住。『翡翠の封印』にて、第4回C・NOVELS大賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
チロ子
24
図書館本。シリーズ2作目。面白い設定でした!人の中に人が乗り移る?!カヤノが好きです!ラストがとっても良かったです(*´ω`)2019/03/23
ダージリン
6
シコウの二面性が見れておもしろかったです。次はトウサイの話がいいな。2009/11/16
みずなか
5
シコウのひねくれ度合いはこんな感じで出来上がったんですねぇ。結構ドロドロしてるはずの物語なのに、こんなに短くていいのかとも思う。世界観は大好きなのでもうちょっと読んでいたいと思うが内容に対してなんだか短いんだよなぁ...2011/03/07
たお
5
前作でも思ったが……、ストーリーの内容とページ数が合っていない。上下巻くらいに引き伸ばすと、落ち着いた物語になるだろう……。世界観は好きだが、展開が早くて目まぐるしい。闇と妖がテーマなだけに……もっと『ねっとり』した空間の描写が欲しい。人物と台詞だけ丁寧に書き込まれていて、背景描写が薄い漫画みたいだ。これに……『背景』がみっしり書き込まれたら……すごい作品になるんだろうな……。と、期待しつつ、シリーズは最後まで読もう2011/02/23
autumn
4
前作より、世界観がさらに深まって楽しめました。今回の主役を初め、この物語のそれぞれが結構おもたいものをかかえているけれど、支えてくれている人や、見守っていく覚悟をもった人があらわれてくるので、暗い印象がないのが良いなと。いろんな葛藤が生き生き描かれていると感じます。色々伏線が張られていて、次巻への期待が高まりました。クライ、シコウ、次はやっぱりトウサイの番?2010/05/09