出版社内容情報
異形相手のなんでも屋を始めたキャルとニコ。吸血鬼のプロミスを通じて、人狼組織への潜入捜査依頼が持ちこまれるが……。
内容説明
長い逃亡生活に決着をつけ、異形相手のなんでも屋を始めたニコとキャルの下に、吸血鬼のプロミスから依頼が持ちこまれる。楽勝と思われる人狼組織への潜入調査であったが、依頼人はキャルの魔物の血を蔑んだ。怒るニコをなだめつつ仕事に乗り出すと、なぜかロビンとキャルに刺客が差し向けられ…。
著者等紹介
サーマン,ロブ[サーマン,ロブ][Thurman,Rob]
インディアナ州在住。2006年に出版された「Nightlife」(邦訳『夜に彷徨うもの』上・下)でデビュー
原島文世[ハラシマフミヨ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Alice@JazzCafé
6
キャルとニコの兄弟コンビが活躍するシリーズ第2弾。バトル&アクション系のストーリーには正直あまり興味はないのですが、これはキャラ萌えで読んでいます。吸血鬼の女性と付き合いながらも“弟命”のツンデレお兄ちゃんニコと、ニコが大好きな妖精のロビン・グッドフェロー、そして「ニコがいなければ自分の存在する意味がない」みたいな事を平気で言い切る弟キャル。この3人の会話やジョークが楽しいです。ストーリーの続きが気になると言うよりは、キャルを中心とする人物の軽口が楽しみでまた読んでみようかなと思うシリーズです。2013/10/19
コール
3
一難去ってまた一難…相も変わらず人外魔境てんこ盛りなトラブルに巻き込まれるあたり、キャルとニコにはご愁傷さまとしか言いようがありません(笑) それでも熱い兄弟愛は健在で、暗くなりがちなストーリーの中では一筋の救いになってくれてますね。今作では、ニコしか信頼するもののなかったキャルが、ロビンやプロミスとも次第に絆を深めていっているようで、中々に微笑ましいです。とかくナイーブだから心配しちゃいますけど、段々人間らしくなっていっているようでほっとしちゃいました。それにしてもジョージ…ヒロインなのに影が薄くて…(2010/05/28
いちみ
2
現代世界を舞台とする、モンスター&ハード・アクション満載のダーク・ファンタジー第2段。 前作で九死に一生を得た人外ハーフの弟・キャルくんと、人間でもモンスターより強い兄・ニコの、兄弟探偵社(なんでも屋?)復活です。 せっかく父譲り(?)の特殊な能力を持ってるのに純・ヘタレ属性だったキャルくんが、徐々にではあるが、自立しつつあるようで微笑ましい。 微笑ましいっていえば本作の注目トピックは、なんてったって雪玉とチビ毛玉だろう。 ワタシは”ふかふか”属性が好きだっ!2009/06/29
しまっち。
1
オーフィとの関わりは薄れたかと思いきや、ゲートを操って武器にすることすらできるようになってしまい、オーフィの血から逃れられないキャル。そんなキャルを慕う大切なジョージという存在。キャルがどんな状態でも一番に守り続ける兄のニコ。人間のはずなのに、精神的にも一番強そうなニコと恋人?な吸血鬼のプロミス。ニコに惚れてる、実は一番最古の人外妖精パックのグッドフェロー。キャルとニコの兄弟コンビと、二人に絡むキャラクターがよくて面白い。個人的にはニコとプロミスの関係が気になる。まだまだいろんな事件が起こりそうだな~。2014/02/15
おりばー
1
ちょっと前に読んだ「デーモンズ・レキシコン」と内容がごっちゃになってしまった。ロビン・グッドフェローがいい味出してる。2009/07/30