出版社内容情報
聖地サリカリを震撼させる女王イドリレインの訃報、そしてまさかの殺人の知らせ――四面楚歌のスカラ派遣団は窮地を脱せるか!?
内容説明
オーリンネンに到着したスカラ派遣団は、国交回復を目指して交渉に明れ暮れていた。ある夜、アレクはトーシン卿とオーリンフェイの密会を目撃する。身内への疑いも深まる中、スカラから女王イドリレインの訃報と新女王即位の知らせが。異国の地で孤立無援となった王女クライアは、進まぬ交渉に焦燥を募らせながらも奮闘するが、追い打ちをかけるように聖都サリカリを殺人の報が駆け抜ける―。ナイサンダーの死、アレクの出生、サージルの罪…全ての謎を巻き込んでシリーズ完結への序章が始まった。
著者等紹介
フルエリン,リン[フルエリン,リン][Flewelling,Lynn]
1958年、アメリカ合衆国メイン州に生まれる。メイン州立大学で英文学の学位を取得後、結婚。オレゴン州で獣医学を、ジョージタウン大学でギリシア古典を学び、会社員、アパートの管理人、教師、検死技師、コピーライター、フリーの編集者、ジャーナリストなどを務める。現在はニューヨーク西部に在住
浜名那奈[ハマナナナ]
白百合女子大学大学院博士課程を単位取得満期退学(児童文学専攻)。英語圏の児童文学を中心に研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
月華
5
再読 ほとんど忘れていましたが読んでいるうちに少しずつ思い出してきました。再読して理解できたことも多々あります。登場人物の多さには相変わらずなかなかついていけません。ウーランの知略には怖いものがあります。サージルとアレクの絆をますます感じられました。セロの変わりようにはいい意味でびっくりしたした。2012/02/26
つかさ
4
再読。随分ときな臭い展開になってきました。重要人物二人の死が暗い影を落としています。そしてクライア王女も瀕死の状態に。一体誰が仕組んだことなのか…。久しぶりに読んでいるのですっかり忘れてしまっています。不可思議な予言の数々。アレクとサージル二人の運命は…。2013/12/13
しまっち。
4
再読。サージルが故郷の地に来てもこんなに心休まらず異端であるというのはなんだか切なくなるが、アレクが辛抱強く見守っているのが救いである。そして陰謀が渦巻きすぎて展開も暗い。そんな中、ナゾだらけだが真実を与えてくれているはずのルーイオーラス。スカラの為にこの交渉が実を結ぶ事はもちろん、サージルが過去から解き放たれるためのオーリンネン訪問であってほしいと思うのであった。2013/02/16
浮草
3
華やかな外交が一転、流血や毒を盛られる騒ぎに。オーリンフェイのルールが枷になる。2016/11/20
kumiko
3
サージルに対しての冷たい態度が痛い・・・。アレクがいてよかったなぁとひしひしと感じました。2012/11/09




