出版社内容情報
傭兵王狙撃の報が大陸中を駆けめぐる。しきりとちらつく龍族の影。果てのない戦乱はどこへ向かおうとしているのか?
内容説明
鉄砲傭兵集団鋼の風の団長ライゲンベックの望みは「国」である。よって、世界の調停者たる龍族にかかわりのあるらしいベルネを抑えることに、利を見出せる数少ない一人であった。おかげで過酷な生存環境に素人が放り込まれたが、ベルネはめげずに技能集団の中に己の居場所を創りあげていく。ようやく、改革的思想を持つ猫族教皇の支援を得て(たとえ教会領に隣接する王国の盾としてでも)、傭兵団長が領主を務める「国」が誕生。しかし熱狂する人々の眼前で、ライゲンベックが凶弾に倒れた―。
著者等紹介
花田一三六[ハナダイサム]
1971年埼玉県生まれ。福岡県在住。調理師専門学校卒業後、ホテルに入社するもひと月でリタイア。小説家を目指しアルバイト生活をつづけ、94年に角川書店から短篇「八の弓、死鳥の矢」でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紅蓮
3
再読 「鋼の風」の団長ライゲンベック暗殺未遂から、ライゲンベックと輜重隊隊長ピコの結婚式からの、教皇暗殺と「鋼の風」の脱出行。事件の裏には龍族の影でしたが・・・。教皇けっこう良いキャラだったのにあっけなく死んじゃったですねぇ。2014/09/06
月華
3
図書館 2007年12月発行。レスティは裏方の巻でした。登場人物が増えてきて相関図が欲しくなりました。ロンベルクとは何があったのか完全に忘れているのでとても気になります。2014/05/01
Hammer
3
傭兵団鋼の風の建てた国が徐々に国としての体裁を整えていく。前巻でレスティが傭兵団の各部隊をたらい回しで赴任した各部隊で知り合った人物たちの視点で物語は進む。以前面倒を見たレスティに今度は面倒な仕事を押し付けられるかたち。でもそこはレスティの才覚、人格でみんな何やかやでもちゃんと仕事をこなすし予想以上の結果を出す。もっとも今回レスティは常に寝不足で疲れた顔をして裏方仕事ばっかりだけど。このシリーズは犬、猫、鳥、人、さらにその混血たちの描き分けがおもしろい。実は混血たちが影の主役なのではなかろうか。2011/10/26
あすべる
2
ひとつの国の始まりから終わりまで。今回は、前作で登場したサブキャラのスピンオフなのだろうか。鋼の風のメンバーの活躍が光っている。2012/02/19
ふぃー
2
国の創立から逃亡まで。ベルネとロンベルクさんの繋がりが何だったのか忘れたので1巻を読み返そうかな。2011/12/11