出版社内容情報
瀕死のナイサンダーの守りは虚しくなり、とらわれたアレクを幻覚と悪夢が襲う。サージルは絶体絶命の危機を乗り越えられるのか!?
内容説明
“レンデルの槍”が現れて日食と重なるとき、邪悪な“兜”は復活する。その儀式の贄を求めるマーダスにさらわれたアレクは、酷寒の船倉に囚われていた。身につけるものもなく、黒呪術師の執拗な拷問を受け、語ってはいけない秘密の記憶すら奪われてゆく。その頃サージルとマイカムは、衰弱したナイサンダーを“オレースカの館”に残し、船でプレニマーへ向かっていた。残された時間はあとわずか。二人はアレクを救い出し、邪悪な儀式を阻止できるのか―!?光と闇の対決、ついにクライマックス。
著者等紹介
フルエリン,リン[フルエリン,リン][Flewelling,Lynn]
1958年、アメリカ合衆国メイン州に生まれる。メイン州立大学で英文学の学位を取得後、結婚。オレゴン州で獣医学を、ジョージタウン大学でギリシア古典を学び、会社員、アパートの管理人、教師、検死技師、コピーライター、フリーの編集者、ジャーナリストなどを務める。現在はニューヨーク西部に在住
浜名那奈[ハマナナナ]
白百合女子大学大学院博士課程を単位取得満期退学(児童文学専攻)。英語圏の児童文学を中心に研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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月華
6
再読 拷問シーンなど想像するとかなり怖いなと思いました。ベカは正にマイカムの娘だという印象でした。最後のシーンが救いです。2012/02/23
Alice@JazzCafé
4
光と闇の対決、ついにクライマックス!冒険や戦闘、そして人間ドラマとロマンスのバランスが良く、息つく間もなく一気読みしました。特にアレクの成長には目を見張ります。田舎の純朴な少年が、頼りになるたくましい青年に成長。最後はヘタレなサージルに堂々愛の告白!「あなたへの愛にはおよばない」の一言には胸キュンでした。シリーズ始まって6冊目にしてやっと唇を重ねるところまでたどり着きました。でもこの時間の経過があったからこそ、愛情の重みにも真実味があると思います。次の第Ⅲ部で二人の関係がどう進展していくのか楽しみです。2012/03/30
小雪
4
多くの犠牲があり、身も心もたくさん傷ついて、それでも一筋の希望がまっすぐ見えるような流れのある第2部だった。ラストまで読んでやっと肩の力が抜けた~!サージルとアレクの心の痛みは読んでいて本当に苦しい。でも、ふたりにはお互いがいる。彼ら以上に、セロの心情を思うとやりきれない……。師を失くし、嫉妬と欲望と凝り固まっていた自負で周りと自らの身を滅ぼしたセロは、これから何を思って生きるんだろう。2010/05/17
ひめ
4
迫力。あまりに人死にが多くてどうなるんだろうとはらはら… サージルもアレクも、ナイサンダーも、だけれど、いちばん運命に翻弄されたのはセロかもしれないなあと思う。 ラスト付近の描写が胸に迫るものがありました。2009/04/19
浮草
1
大切なことを任せられるということは、思いも任せられるということ。思いに気づくまでのタイムラグが辛かった。何となくハッピーエンドのようですが、続編あるのよね~2016/11/04




