内容説明
ロシア遠征ではナポレオン軍の潰滅を防ぎ、ドイツでは「戦争論」のクラウゼヴィッツとの頭脳戦を制したピエール・ポワソンシャー少尉こと御厨太郎だが、ドイツ人の蜂起という予期せぬ反攻にあい、撤退を余儀なくされた。フランス軍は、ロシア・プロイセン連合軍の侵攻を、自然の要害―ライン河で阻止し、軍再建のための時間を稼がなくてはならない。しかしこの大河の防衛線は八百キロにも及ぶのだ。歩兵、騎兵、砲兵の損耗は激しく、兵力の著しい数的不利を御厨はどう克服するのか?雪辱に燃えるクラウゼヴィッツ。風雲急を告げる「逆撃」ナポレオン戦争篇第三弾。