内容説明
おれは秋月。大学生で常識外れの事件の解決屋だ。月が皓々と輝く冬の夜、「美女の背骨が木片に変わる」という奇妙な出来事を探るおれの前に現れたのが、リリスと名乗る盲目の美青年であった。見るものすべてを無力化させるほどの美貌を持つリリスは、慇懃な老人と青銅のバイオリン弾きを従え、都会の闇で吸血鬼たちと妖闘を繰り広げているのだった。一方おれも、吸血鬼化した全裸の女に襲われ、自分の同類と戦うハメになる…。現代に出現した吸血鬼の目的は。そして、リリスとは何者なのか。菊地秀行が満を持して放つ大傑作浪漫第1弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうたらパンダ
1
リリスの正体も気になるが、読み進むにつれて主人公の正体が余計に気になる。敵は、いまいちだった。2015/09/06
みっくん
0
菊池さんの吸血鬼物。普通に面白いです。こういう話を読みたい時には、ハズレがないなぁ。一方で、キャラクターとしては、菊池さんらしくはあるけれど、意外性は感じません。あと書きの「黙って愉しんで」がすべてを言い表してそう。2015/12/16
たぬきち
0
ヴァンパイアハンターDも、ドクターメフィストも好きだけど、1番好きなのはリリスのシリーズ。何回目か分からない再読。2015/11/09
ma-no
0
再読。菊地秀行の作品のなかでも、とくに好きなシリーズのひとつです。「D」の超未来でも、「魔界都市〈新宿〉」でもない、この現代に生きる吸血鬼の物語。2012/07/26