出版社内容情報
デルフィニアの内乱より三年――国王と王女となったウォルとリィに、新たなる争乱と暗殺の危機が。隣国の巧妙な罠に奇想天外な作戦を企てて対決する新デルフィニアの面々の活躍は!?
内容説明
デルフィニアの内乱に勝利してウォルは再び王座に就いた。黄金の戦女神と讃えられたリィもまた王女の称号を得て王宮に迎えられた。それから3年―平穏だった王都に暗雲が立ちこめる王宮に暗躍する謎の一族、リィをつけ狙う無気味な暗殺者、公爵家に不可解な挙兵の気配。陰謀を察知したウォルの決断とは。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みっちゃん
82
王女様になっても相変わらずのリィに目を白黒させたり、ため息をついたりする人達の様子も可笑しいけど、今作は魔法街のおばばの言葉を借りれば「度胸と愛嬌は人の十倍」のウォルの愛嬌の部分に結構笑ってしまった。が、笑っているうちに立ち込める大きな陰謀の影!ファロットって何?そもそもリィよ、あなたは何者なのでしょう?そして新登場したシェラはどう見てもただの悪役ではないですよね?2014/05/14
☆よいこ
61
第2部①「閉じ込められぱなしのバルちゃん」「蒼ざめる骸骨」コーラル奪還から3年後、ウォルは立派な王様ぶり。王女として西の離宮に住むリィは相変わらず、狩人の少年スタイルで山を駆け回る。大きな狼がたまに遊びに来る。バルロは叔父を討つといきり立つが王に止められる。リィを狙う暗殺者シェラは女装子。魔法街も魅力的▽ノベルズ版はイラストが懐かしい感じ。文庫版からノベルズに変えたので2段組も慣れるまでかかる。新キャラ、シェラに期待。2022/01/22
文庫フリーク@灯れ松明の火
59
再読 シェラ登場。本人が自分の腕前に自信とプライドを持っている分、翻弄されっぷりが面白い。『サイモンの災難』では《リィが光の戦士なら、きみはその戦士を守る守護聖獣だよ。つかず離れず主人に従い、主人を守る。一見するときれいで優しいけど、主人が疲れたり傷ついたりした時には、その本性をむき出しにして命懸けで主人を守る。だけど主人に声を掛けてもらって撫でてもらうと、安心してまたおとなしくなる。とても強くて忠実な友達だ》と言われるシェラ。どうも金・銀・黒の『銀』イメージより《属性・犬》なのは私だけ?2010/09/01
エンブレムT
56
舞台は、内乱から3年後のデルフィニア。男装の王女の命を狙う、女装の暗殺者が登場・・・・なんてややこしいんだ!(笑)王座を狙い不穏な動きをする輩達、デルフィニアという国そのものを狙う隣国の領主達。キナ臭さがいや増す展開においても、笑える掛け合いがいたるところにあるのが嬉しい♪暗殺者が、王女のノンキ発言にひんやりと笑っているシーンで、人の悪そうな笑いを浮かべた読者は多いのであろうなwww動転したあげく、無意識のうちに家事をこなし気付けば銅鍋を一生懸命磨いてる暗殺者・・・・・マヌケ過ぎて憎めないです(笑)2010/11/14
きむこ
42
再読。ウォルが王座に返り咲いて3年の月日が流れている。イブンとリィとの掛け合いが好き♬魔法街のおばば登場。月の存在を示唆する伏線はここで初めて語られてたのね。2017/07/13
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