内容説明
「われ、日本の柱・眼目・大船とならん」と宣言し、現世と格闘した日蓮の志と行動が現代に問うのは何か。一人一巻の書き下ろし。
目次
1 生を見つめる―民の子の自覚
2 志をおこす―誓願と報恩
3 娑婆に生きる―立正安国の精神
4 苦海を超えて―苦難と喜び
5 いのちを見つめる―有限と無限のはざま
6 病と死にむきあう―生死夢幻
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
果てなき冒険たまこ
1
以前Youtubeで萬屋錦之助主演の映画を見たんだけどなんでこの人は周りのすべてに突っかかっていくんだろうと不思議に思った。まぁその辺はある程度ちゃんと説明されていて役には立ったんだけど後半になるにつれ日蓮がどうのというより著者さんの説教ばかりになってきてちょっとなぁ。。となってしまった。最後の対談なんて日本は依然占領下にあるとか論点はわかるんだけどいまここで?感がすごい。日蓮をネタにして何かを語りたいなら「仏教を生きる」なんてシリーズでやらなくてもいいんじゃないかな。2024/09/11
あやしかだね
0
日蓮がどういう経緯と問題意識を持って法華経の行者となったのかを知ることができた。末法の世の苦しみからどうやって人々を救うか、それを求めて勉強し、法華経が最も重要な経典であると確信する。 法華経を大事にしない他宗派への批判、鎌倉幕府への批判を続ける。 そしめ、法華経を広めるものは迫害されるという、法華経の内容そのままに法難を受けることで、さらに法華経の行者としての自分に確信を持っていく。 蒙古が退散した際、神風というのは嘘で、台風は秋にいつも吹くものと言った話が面白い。2020/01/26