出版社内容情報
ペリー来航にはじまる幕末期、日本はアヘン戦争以後の欧米列強による東アジア侵略という『世界史のゲーム』にまきこまれた。このとき日本の『開国』のかたちは、みずから国民国家への転身をはかりつつも、それを伝統的な天皇制のもとに組み換える、つまり維れ新にするものだった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
maimai
9
再読。このシリーズは面白いが、特にこの巻は読みやすく、幕末・維新の流れを整理するには最適。2019/01/24
勝浩1958
9
幕末の歴史をじっくりと振り返ることができました。開明派も攘夷派も己の考えを貫き通そうと、命を張って奔走した様子が窺えました。ただそこには、己の考えでありながら無私に徹していたように思います。そこがいまの為政者との大きな違いでありましょう。2015/03/17
ガクガク
9
今年の春、著者の松本健一氏の講演を聴く機会があり、その話がとても面白かったので、その後著書を仕入れておいた内の1冊。ペリー来航の幕末から明治維新に至るまでの20年足らずの短期間に日本が大きく変わっていった歴史を、主要な人物を中心に解り易くかつ面白く書かれていて、最後まで飽きることなく読むことができた。この後の巻は著者が違うので、読むかどうかは実際手にとって眺めてからにしよう。2013/10/17
Haruka Fukuhara
5
付録の岡崎久彦との対談がとても面白かった。結構踏み込んだ内容でありつつも穏やかな空気で進むのは外交官というある意味人との対話のプロと言えるキャリアを積んできた岡崎の面目躍如か。本編は以前読んだ気がして今回は流し読みしてしまったが、こちらも興味深い。2017/04/29
夢仙人
1
中央公論社の日本の歴史と異なり、物語風で読みやすい。2010/03/25