出版社内容情報
クールベとレアリスム/ラファエル前派/モリスの美術工芸運動/印象派誕生~モネ、ルノワール、セザンヌ/ポスト印象派~スーラ、ゴッホ、ゴーギャン/万国博覧会/世紀末とアール・ヌーヴォー
内容説明
近代市民社会が成立した一九世紀、美術の世界も激変する。古代の理想美を絶対とする伝統的価値観から、美の基準は「今ここ」にあるとする近代的価値観へ。新しさ、独創性を追求し続ける美の革命が始まる。ダヴィッド、アングル、ドラクロワ、クールベ、マネ、モネ、セザンヌと連なるフランス絵画をはじめ、スペインのゴヤ、ドイツのフリードリヒやナザレ派、イギリスの風景画やラファエル前派など、多彩な芸術が同時多発的に出現する。
目次
序章 一九世紀美術とは何か
第1章 フランス、イギリス、アメリカ(一九世紀前半1)
第2章 大陸周縁部の美術(一九世紀前半2)
第3章 レアリスムの時代(一九世紀後半1)
第4章 印象派から世紀末へ(一九世紀後半2)
終章 一九世紀から二〇世紀へ
著者等紹介
尾関幸[オゼキミユキ]
1967年生まれ。東京大学大学院人文科学系研究科博士後期課程単位取得満期退学。ベルリン自由大学Ph.D(哲学)。現在、東京学芸大学教授。専門はドイツの古典主義・ロマン主義美術。第8回鹿島美術財団賞受賞(2000年)
陳岡めぐみ[ジンガオカメグミ]
1972年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。現在、国立西洋美術館主任研究員。専門は近代フランス美術。『市場のための紙上美術館―19世紀フランス、画商たちの複製イメージ戦略』(三元社、2009年)第27回渋沢クローデル賞LVJ賞、担当展覧会に「ユベール・ロベール時間の庭展」(2012年)第8回西洋美術振興財団学術賞
三浦篤[ミウラアツシ]
1957年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程満期退学。パリ第四大学Ph.D(美術史)。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授。専門はフランス近代美術史、日仏美術交流史。『近代芸術家の表象―マネ、ファンタン=ラトゥールと1860年代のフランス絵画』(東京大学出版会、2006年)第29回サントリー学芸賞。フランス共和国芸術文化勲章シュヴァリエ受章(2015年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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