内容説明
学生時代の神童ぶりが伝わる「初期文章」、作家の本音がみえかくれする「談話筆記」。そして戦争中に焼失したと考えられていた「松の木影」を含む、「続松の木影」「子」「丑」「武州公秘話ノート」など、未発表資料「創作ノート」を多数収載する。着想から実作にいたる、文豪の鬼気迫る創作の過程を初公開。
目次
初期文章（「学生倶楽部」第二号；「学生倶楽部」第三号 ほか）
談話筆記（創作前後の気分；学校時代 ほか）
創作ノート（松の木影；続松の木影 ほか）
歌稿（ありのすさひ；松廼舎集 ほか）
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
訪問者
5
この巻は初期文書や談話筆記を収録しているが、何よりも「細雪」を中心とした創作ノートが面白い。2019/08/27
MatsumotoShuji
0
ふう、やっと読み終わった。新発見資料満載の巻らしいけど、あくまでも資料集だからそれほど面白いものじゃあない。谷崎が中学高校の頃に書いた文章も、興味深い事もないでもないけれど、読んでみると気が狂いそうになるくらい難しい。そういえばあの年頃の男の子って、難しい事を書きたがるんだよなあ（遠い目）。2017/09/29
