出版社内容情報
ダーウィンの進化論のインパクト、革命や戦争による社会不安を哲学者たちはどう受けとめたか。米・英・仏での展開を追う。
【2008年度 毎日出版文化賞(特別賞)受賞】
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kenitirokikuti
7
図書館にて。2007年刊行。「Ⅵ ベンサム」を読んだ▲ベンサムには造語癖があり、internationalやmaxinizationは彼のもの▲若いベンサムが書いた『政府論断片』は、ブラックストン『イギリス法注解』を批判したもの。実質的に、コモン・ロー批判である。判例や解釈がどこにあるか分からないのを嫌った▲ベンサムの同性愛擁護。男色は絞首刑やさらし刑(実質的に石打ち刑)だった。バークもさらし刑の残酷さを告発したが、逆にそのことで咎められた。その頃、避妊については肯定する世論が形成されていた(男色はダメ2019/08/04
大森黃馨
5
今巻にて初めて知ったのはスピリチュアリズムというものが世俗のオカルトではなく科学の発展に置いてゆかれた哲学のそれに対する対応の一つとして科学を超えるという事を目的として19世紀に始まったものと言う歴史(尤も実際には世俗的オカルト主義者が事実上乗っ取り標榜したというのが殆なのだろうが) また歴史にとりアメリカの誕生がいかに大きく重要な出来事であるのかまたアメリカとヨーロッパの思想は以前に思っていたように同じとは言えずいかに独立独創的であったのか!2023/03/21
takao
2
p.315-376 ベンサム 土屋恵一郎 ・功利主義者 ・最大多数の最大幸福(最大幸福の原理):身体的な快感を最大化し、苦痛を避けること=効用 ・道徳と法の革新が必要。法律が関わる事柄の中心は苦痛と快楽以外のものではない。快楽を増大し、苦痛を減らす改革を考えれば問題は解決。 ・イギリス法の法典化が終生の課題。リンネの影響を受けて、分類し体系にしなければ気がすまなかった。法はパノプティック(panoptic パノラマ的な)に一望できるもので ベンサムの刑務所改革運動の中で考案された一望監視装置パノプティコン2021/03/14
Bevel
0
ラシュリエがすごく気になる2013/02/14
あーさー
0
『哲学の歴史』シリーズの中で一番スリリング2008/12/12
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- 和書
- 魂に触れて還れ