出版社内容情報
「信ずる」とはどのようなことか。ギリシアに始まった哲学は、聖書の理解に取り組んだ教父たちによって深められ、可能性を広げていく。
【2008年度 毎日出版文化賞(特別賞)受賞】
目次
総論―信仰と知の調和
アレクサンドリアの神学
アウグスティヌス
継承される古代
アンセルムス
ビザンティンの哲学
一二世紀の哲学
古典イスラームの哲学
スコラ哲学とアリストテレス
トマス・アクィナス
ボナヴェントラ
ラテン・アヴェロエス主義
ガンのヘンリクス
ドゥンス・スコトゥス
オッカム
エックハルト
著者等紹介
中川純男[ナカガワスミオ]
慶應義塾大学教授。1948年広島県生まれ。京都大学大学院博士課程単位取得退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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さえきかずひこ
14
中世ヨーロッパにおいて、アリストテレス哲学の広がりと多様な解釈がいかに知的階層において甚大な影響を与えたかということが本書を通して読むことで実感される。ルターにおける影響源としてアウグスティヌスの章、哲学YouTuberネオ高等遊民さんから示唆を受けニーチェとの共通点があるとして、スコラ哲学とアリストテレスの章、アリストテレスの対照的な受容を経てそれぞれの思想を生み出したアクィナスとボナヴェントラの章をとりわけ興味深く読んだ。また神学よりアリストテレス主義を重んじるアヴェロエス主義という動向も印象深い。2019/01/06
34
11
ニーチェみたいな気分になる。2017/01/28
oDaDa
3
トマス・アクィナスの存在感。アクィナスとカント、アクィナスとオッカム、古典イスラーム哲学、エックハルト辺りを要再読。2016/08/21
くり坊
2
本書に収録されている「ビザンティンの哲学」、大森正樹氏による文章を読みたくて、本書を図書館から貸出しました。図書館の返却期限が迫っていたため、急きょ、必要箇所をコンビニのマルチコピー機にてコピー、後日、改めて、じっくりと読むつもりでおります。今回は『哲学の歴史』の第3巻を図書館より貸出しましたが、機会があったら、他の巻も読んでみようと思っています。2023/09/14
大森黃馨
2
読みながらふと思いし無関係なる事神は人を創られたか一方で人はプランクトンや魚などを経て進化して生まれたものこれは現在の人の形態を目指して逆算的に神は手を加えられたのかそれとも人がこの形態なのはたまたまなのだろうかかまた同時にこの我々人間の形態は神の似姿というのだかだがこの形態は最終では無く途中経過でありさらなる進化によりまた違う形態なるものは人間以上として誕生はしないのか更に我々は他の生的存在とは異なり魂を持つものでは進化のどの時点で魂をこの身に宿すようになったのだろう(続く) 2022/07/24