世界の歴史 〈22〉 近代ヨーロッパの情熱と苦悩 谷川稔

世界の歴史 〈22〉 近代ヨーロッパの情熱と苦悩 谷川稔

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  • サイズ B6判/ページ数 538p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784124034226
  • NDC分類 209
  • Cコード C1320

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

崩紫サロメ

20
再読。谷川稔(フランス)、北原敦(イタリア)、鈴木健夫(ロシア)、村岡健次(イギリス)による19世紀史の見直し。序で谷川稔が、19世紀をEU時代から見ると「新中世」で暗黒時代とみなした木村尚三郎の説を紹介し、かつての戦後史学において西欧近代国民国家が極めて好意的に受容されてきたこと、そこからの近年の変化、ならば木村氏のいう新しい時代区分を手放しで礼賛することは単純すぎるとしている。刊行からそれなりの年月が流れたが、20世紀後半の西洋史の変遷を様々な形で辿ることができる良書。2021/04/09

18
ナポレオン戦争以降の欧州近代史。対象地域はフランス・ドイツ・イタリア・ロシア・イギリス。フランスやドイツ・オーストリアではブルジョワ革命が起きたがイギリスでは起きなかった。その理由は、イギリスでは支配者層(ジェントルマン)の概念を肯定し自分たちがそれになろうとしたから、らしい。こういった違いが生まれるのも、当時のイギリスの政治・経済制度が(相対的に)包括的だったからだろうか。全くといっていいほど知識がないイタリアの章と、「悪霊」「戦争と平和」に触れているロシアの章が良かった。2015/11/14

sine_wave

6
近代のヨーロッパでほぼ19世紀。ドイツ帝国の成立は1871年である。第4部のイギリスの歴史については比較的よく理解できたようだ。イギリスの「ジェントルマン」のことが初めてわかった思う。またイギリスが世界のリーダーだったことも。2022/08/23

訪問者

4
古本屋で新品同然の良品を見つけたこの世界の歴史シリーズだが、本巻はその中にはなく、どうしても読みたくなったため、本書のみamazonからの取り寄せにて読了。やはり19世紀のヨーロッパ社会というものは経済にしろ文化にしろ何かが爆発したような凄さがある。現代に近すぎて見過ごされがちだが、世界史の中でも特筆すべき時代だろう。2021/12/22

Takao

3
 3年ぶりの再読。細かい内容はほとんど忘れてしまっている。トホホ…。でも、19世紀のヨーロッパは面白いと思った。あらためて感じたのは、「19世紀のヨーロッパなこうなんだ」と決めつけてしまうことに慎重でなくてはならないということ。歴史というのは一つの型にはめてしまうことができない複雑なものなのだ、という当たり前のこと。しかし、その複雑な動きの中から何を読み取るのか、というのはやはり歴史観。とりあえず、自分自身の知識不足を痛感したので、巻末の参考文献にも挑戦してみようと思う。2015/02/11

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