目次
第1部 ギリシアの光(東地中海世界の黎明;ギリシア世界の形成―新たなる飛躍;前古典期のポリス社会;二つの大戦と古典期ギリシア;ギリシアからローマへ―ポリスの終焉)
第2部 ローマの興亡(エトルリアとローマ―伝説のなかから;地中海の覇者へ;第一人者とローマの運命;平和と繁栄のなかで―ローマ人の日常生活;帝国の陰影―属州の栄華と重圧;地中海帝国の変貌)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
俊
17
古代ギリシア発祥から西ローマ滅亡までの地中海世界の歴史。ギリシア・ローマの歴史の面白い部分を上手く凝縮しているので、自分が好きな時代なのを差し引いても非常に楽しめた。特に、ソクラテスやプラトンがさも当然のように奴隷制を肯定していたり、ローマのエトルリアやカルタゴに対する仕打ちなど、普段あまり意識しない両文明の負の面を認識できたのが良かった。2015/05/29
sine_wave
6
ギリシアの成立から476年の西ローマの消滅までの歴史。中高での歴史の授業では決して面白く思わなかった事も、この本でより深く掘り下げて読むことで興味を持つことができた。塩野氏の「ローマ人の物語」 を読んだので、ローマについてはある程度の事は頭に残っているのだが。「ローマ人の物語」をもう一度読んでみようか?2021/05/12
訪問者
3
やはり紀元前1世紀頃のローマ史が一番面白いように思う。しかし、五賢帝時代のローマは確かに地中海帝国と呼ぶにふさわしい世界であった。2025/01/22
りんご
3
塩野七生さんの「ギリシア人の物語」(第1巻のみ)と「ローマ人の物語」を読んでからだと、この本はダイジェスト版に思えてしまう。しかし、それでも面白いギリシアやローマの歴史2023/07/10
てり
2
前半ギリシア、後半ローマの二部構成。中央公論のこの「世界の歴史」シリーズは初めて読んだが、とてもわかりやすい語り口で好印象。気になる所をつまみ食いするような読み方でもいいなと思った。2022/08/02