出版社内容情報
イエズス会、シオン議定書、サン・ジェルマン伯爵、ヒットラー……
あらゆるオカルトの系譜を取り込んで構築された「計画」が現実を侵食する。
虚構に取り込まれるベルボ。衰弱するディオッタレーヴィ。
終焉を見届けるため、振り子へと急ぐカゾボン。
人々を翻弄する虚構と真実を描く、エーコ畢生の大作、堂々完結。〈解説〉池澤夏樹【全三巻】
【目次】
内容説明
イエズス会、シオン議定書、サン・ジェルマン伯爵、ヒットラー…あらゆるオカルトの系譜を取り込んで創造された「計画」が現実を侵食する。虚構に追いつめられるベルボ。衰弱するディオタッレーヴィ。終焉を見届けるため振り子へと急ぐカゾボン。空虚を満たす陰謀に狂奔する人々を描く畢生の大作、堂々完結。
著者等紹介
エーコ,ウンベルト[エーコ,ウンベルト] [Eco,Umberto]
1932年、イタリア北部のアレッサンドリア生まれ。哲学者、中世史学者、記号学者、マスメディア研究者。80年に初の小説『薔薇の名前』でデビュー。2016年2月死去
藤村昌昭[フジムラマサアキ]
昭和22(1947)年、大阪生まれ。大阪外国語大学教授(南欧地域文化)、のちに大阪大学大学院文学研究科教授。NHKラジオ「イタリア語講座」講師、イタリア学会会長を務めた。平成22(2010)年死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Ryo0809
1
壮大な、あまりにも無辺広大な世界が展開される。欧州の中世以降の思想史を辿りながら、連綿と続く人間の精神活動の誤謬性について考察したものなのか。人間の生と死の意味を知ることが安息であるならば、その安息は死とともにしか訪れないとするならば、この哲理(あるいは宿命)は人々に教示して伝え広めることはできない。だからこそ、逆説めくが、神の国に召されることを安息とする信仰が必要なのかもしれない。何にしても、途方もない書を読んだ。翻訳も素晴らしいと思うが、訳者あとがきは読まずにおこう。2026/06/10
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