出版社内容情報
青年バーナビーをめぐり再び動き始めた物語は、人々を「ゴードン騒乱」へと巻き込んでゆく。
巻末に、E・A・ポオの長文書評を付す。
〈解説〉廣野由美子
【目次】
内容説明
1780年3月19日、物語は再び動き始めた。死者の蘇り、ヘアデイル家をめぐる陰謀、若者たちの恋…そのすべてを押し流すように、歴史的な反カトリック暴動〈ゴードン騒乱〉がバーナビーたちを巻き込んでゆく。殺人事件の真相、そして長きにわたる因縁の結末は?巻末に、E・A・ポーによる詳細な書評を付す。
著者等紹介
ディケンズ[ディケンズ]
1812年、イギリス南部ランドポート生まれ。貧しい会計吏の家庭で育ち、少年時代から働き始める。そのかたわら大英博物館に通って独学し、新聞記者となる。ジャーナリスト活動の合間に投稿したエッセイが評判となり、『ボズのスケッチ集』として出版。以降、十九世紀英文学を代表する作家として名声を得る。1870年死去
小池滋[コイケシゲル]
1931年、東京生まれ。英文学者、翻訳家、鉄道史研究家。東京都立大学名誉教授。ディケンズをはじめとした十九世紀英文学を専門とした。80年に『英国鉄道物語』で毎日出版文化賞を受賞。2023年死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
迦陵頻之急
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下巻に至って、ようやく反カトリックの騒乱事件が本格的に描かれるが、歴史小説として見ると、歴史事件と登場人物たちのストーリーの絡め方が後年の「二都物語」程には成功していない。結局、本作の歴史事件も「レ・ミゼラブル」終盤の六月動乱と同様、それまでのプロットと登場人物たちの運命を一挙に集約して結末へと進めるための道具立てに過ぎない印象。それにしても「二都物語」といい、暴徒と化した民衆のおぞましさの描写こそ、作者にとって最も筆に力の入った部分で、この描写はそのまま現代の大統領選挙での議事堂襲撃に直結している。2026/04/12




