出版社内容情報
『平賀源内捕物帳』と対をなし、推理小説としての評価はさらに上回るとも言われる作品集。伝奇物、不可能犯罪、安楽椅子探偵……と多彩な作風を楽しめる。下巻に12話、異稿1篇を収録。
*目次
遠島船/蕃拉布/日高川/菊香水/初春狸合戦/永代経/両国の大鯨/金鳳釵/かごやの客/小鰭の鮨/猫眼の男/蠑?/新説娘道成寺(「日高川」の異稿)/解説(日下三蔵)
【目次】
内容説明
江戸一の捕物の名人と称せられながら、とある失敗から駕籠舁きに身をやつした顎十郎。もとの手下、ひょろりの松五郎から持ち込まれる難題に、ふたたび推理を働かせ…。伝奇もの、不可能犯罪、安楽椅子探偵など、多彩な趣向が展開する。下巻に十二話、異稿一篇を収録。
著者等紹介
久生十蘭[ヒサオジュウラン]
1902年北海道生まれ。東京・聖学院中学を中退。「函館新聞」で記者生活を送るが、のち上京。岸田國士に師事し、演劇活動に傾倒。さらに雑誌「新青年」を舞台に執筆活動に従事。52年「鈴木主水」で第二十六回直木賞を受賞。57年死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Inzaghico (Etsuko Oshita)
5
本名は阿古十郎なのに、顎が茄子並みに長いばかりに陰で「顎十」などと呼ばれる主人公だが、推理力は、ライバルの南町奉行所の藤波友衛がどうしても勝てないくらいピカイチ。上巻の表紙は顎十だけど、下巻の表紙は顎が普通だ。これは藤波かしら。 せっかく甲府に仕事を見つけたのに田舎だからと逃げ出して、叔父に江戸で仕事を見つけてもらっても長続きしなくて、最後は駕籠かきになるが、人生楽しそうに生きている。せっかく推理しても、手柄はたいてい人にあげてしまう。こういう人に、わたしはなりたい。2026/04/09
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- 和書
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