出版社内容情報
逃げて、逃げて、逃げのびたら、私はあなたの母になれるだろうか……。
東京から名古屋へ、女たちにかくまわれながら、小豆島へ。
偽りの母子の先が見えない逃亡生活、そしてその後のふたりに
光はきざすのか。
心ゆさぶるラストまで息もつかせぬ傑作長編。
著者エッセイを増補。
第二回中央公論文芸賞受賞作
〈解説〉池澤夏樹
【目次】
内容説明
逃げて、逃げて、逃げのびたら、私はあなたの母になれるだろうか…。東京から名古屋へ、女たちにかくまわれながら、小豆島へ。偽りの母子の先が見えない逃亡生活、そしてその後のふたりに光はさすのか。心ゆさぶるラストまで息もつかせぬ傑作長編。エッセイ「彼女たちが見た景色」を増補。第二回中央公論文芸賞受賞作。
著者等紹介
角田光代[カクタミツヨ]
1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部文芸科卒業。90年「幸福な遊戯」でデビュー。96年『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞、2003年『空中庭園』で婦人公論文芸賞、05年『対岸の彼女』で直木賞、07年『八日目の蟬』で中央公論文芸賞、11年『ツリーハウス』で伊藤整文学賞、12年には『かなたの子』で泉鏡花文学賞及び『紙の月』で柴田錬三郎賞、14年『私のなかの彼女』で河合隼雄物語賞、21年『源氏物語』の完全新訳で読売文学賞、25年『方舟を燃やす』で吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ハッピーえんど
16
途中まで、ドロドロしたものを感じ誰も幸せになれない話かな?と思っていたけど、最後まで読んでモヤモヤが解けました。 いろいろあったけど、希和子と薫(恵理菜)は逃走中は本当の親子の絆があったのだと思います。 最後、そのことに気づいた恵理菜。幸せになって欲しいです。2026/06/18
路地裏のJBOY
5
不倫相手の子を誘拐して逃亡し、たどり着いた穏やかな瀬戸内の島で3年余り逃亡生活を送るも発見される。しかし、戻された子にとって、そこは決して安住の地とは言えず・・・2026/07/05
ウエスト
4
赤子を誘拐した女の逃亡劇と、家族の元に帰った赤子が大人になってからの2部作。 前半は主人公の生活と逃亡劇のハラハラ、後半は「そりゃ赤子の時に誘拐された子が物心ついて帰ったらそうなるか」と納得。 ちゃんと子供を愛せても親になれない人間と、子供は産めても親には向かない人間の対比もリアル 2026/06/24
としき
4
なぜ自分の産んだ子どもでもないのに?なぜ他人の子どもの為に人生を投げ出せるのか?なぜ彼女はそれでも感謝しているのか?実の子でもこれ程に愛情を注げるものだろうか?私には実の母娘以上に映る。男には理解できない女の幸せがそこにある。タイトルから自分なりに想像するに、土の中にいる蝉の幼虫が母で、そこから脱皮して飛び立つ蝉は娘なのだろうか?脱け殻になっても母は、娘に辛くとも楽しくとも一日でも長く羽ばたいて欲しいと願っている。切ない物語だったが、最後の瀬戸内海のふたりの光景に救われた。2026/05/13
里穂
3
今になって原作に手を出す。 「泣ける本」が読みたくなって、これだったら泣けるだろうなぁと。 母の愛が心に染みる。そりゃあ泣く。2026/05/31




