出版社内容情報
辻堂ゆめ氏 絶賛!
「私はこの作品に、《本格ミステリの向こうにある何か》を見出していた」
波多野千真の前に現れたのは、亡き恋人と瓜二つの顔と声で、同じ名前《夕海》を名乗る少女。
記憶がないという彼女を保護した千真だが、仕事で立ち寄った家で、またも不可解な事件に巻き込まれる。
それは密室殺人。
被害者は恩師の亡き妻とそっくりな女性で……。
自分は一体、何に巻き込まれているのか? 世界が反転するミステリ。
解説/辻堂ゆめ
【目次】
内容説明
波多野千真の前に現れたのは、亡き恋人と瓜二つの顔と声で、同じ名前《夕海》を名乗る少女。記憶がないという彼女を保護した千真だが、仕事で立ち寄った家で、不可解な事件に巻き込まれる。それは密室殺人。しかも被害者は恩師の亡き妻とそっくりな女性で…。自分は一体、何に巻き込まれているのか?世界が反転するミステリ。
著者等紹介
市川憂人[イチカワユウト]
1976年、神奈川県生まれ。東京大学卒。2016年『ジェリーフィッシュは凍らない』で第二六回鮎川哲也賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
けえこ
25
少しだけSF、密室要素もありのミステリー。 面白かったけれど、入れ替わりものはあまり好きではないです。2025/10/21
akiᵕ̈
22
中々にぶっ飛んだ仕掛けが張り巡らされていて、意味深なプロローグからエピローグへの繋がりがお見事。大学生の千真は、亡くなったはずの恋人と瓜二つで名前も一緒の少女・夕海と出会い、生活を共にするところから始まり、宅配業務をしている中で、中学時代の部活の顧問と再会したがその家で密室殺人があり、これまた不可思議な事を目の当たりにしながら真相を追っていく。コロナや災害の暗澹とした描写と対比した千真と夕海の関係が微笑ましくもある。フィクションとして見て総じた読後はスッキリ。2025/08/27
なみ
12
宅配の仕事をする千真の前に、死んだはずの恋人が現れた。顔も声も、名前も同じだが、記憶がないと言う。 彼女を保護した千真はある日、荷物の届け先で死体を発見してしまい──。 見えていた世界が一変してしまうような、大胆すぎる構成とトリックが素晴らしかったです。 ミステリを読んだときに、真相が明らかになって驚愕するポイントがあると思うのですが、本作ではそれが5回くらいありました。 千真と夕海というメインキャラクターも非常に魅力的で、2人の微笑ましいやり取りが良かったです!2025/10/13
NAOAMI
9
マスクが当り前、非常事態宣言、講義はリモート。自分も記憶に新しいアノ日々を想起するわな。でそんな中、死んだはずの彼女にウリ二つで名前まで同じという夕海を拾う千真。挿入されるインタールードから何やらSF的世界を想像したりする。親しげな上司や何か知ってるんだろうけど、ウリ二つ絡みの殺人が起こりミステリ展開も挟まれ混沌。一体どうなってる?ってところで、4章から「灰かぶり」の意味がわかる舞台種明かしが始まる。うーん、その転換から伏線回収も含めアクロバティック過ぎんか。強引だが、迫力とハッピーエンドで良しとするか。2025/09/04
水さん
2
覚悟が必要なミステリーでした。書いといて欲しかったとは言えないけど…2025/10/18




