出版社内容情報
「一編でも読者が心から怖がってくれれば、編者冥利に尽きる」
怪異の名手・三津田信三が自ら選んだ、国内外のホラー名作十三篇。
それに加えて、三津田氏が今作のために書いた「霧屍疸村の悪魔」を収録した珠玉のホラーアンソロジー。
他では味わえない異様さ、不穏さ、無気味さ、そして忌まわしさを、存分に感じてください――。
【目次】
内容説明
「一編でも読者が心から怖がってくれれば、編者冥利に尽きる」―怪異の名手・三津田信三が自ら選んだ、国内外のホラー傑作十三篇。それらに加え、編者にとって特別な存在である《悪魔》について書いた「霧屍疸村の悪魔」を含む珠玉のホラーアンソロジー。他では味わえない異様さ、不穏さ、無気味さ、そして忌まわしさを、存分に感じてください。
著者等紹介
三津田信三[ミツダシンゾウ]
奈良県出身。編集者をへて、2001年『ホラー作家の棲む家』でデビュー。ホラーとミステリを融合させた独特の作風で人気を得る。『水魑の如き沈むもの』で第十回本格ミステリ大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Porco
16
装画のルドンと怪異の2文字に惹かれて購入。岡本綺堂やM.R.ジェイムズをはじめクラシカルな怪談怪奇作家が多い中、意外だったのが菊地秀行。短い話で会話劇ながらもスッと底冷えさせる良い話が滅茶苦茶印象に残る。菊地秀行という作家のイメージが固まっていると余計に虚をつかれると思う。それ以外だとスティーヴンスン【ねじけジャネット】後引かないが話を味わう最中に段々と心中が冷えていく話こそが自分が思う最良の怪談と考えているので、海外作家ながらその定義に合致するいい話でした。2025/08/16
Ribes triste
14
三津田信三氏が選ぶ怪異小説集。未読作品が多く、ワクワクしました。じわじわと湧き上がる生理的不快感、結末のない途絶感、ミステリ風味のものまでバラエティ豊か。国内編のじっとりと湿度のある怪異譚と不意打ちで暴力的展開が起こる海外編と、お国柄の趣きも感じられます。最後に三津田信三作品も収録。ピンチなのにユーモラスな「旅行時計」が好きです。2025/08/04
まさ☆( ^ω^ )♬
11
国内外のホラー傑作13篇。編者の好みが大きく反映されてはいるだろうが、初読み作品ばかりで全編楽しめた。編者の作品以外は古めの作品が選出されている。古い時代の怪奇譚はちょっと暗めの雰囲気が好きだなあ。国内編では「逗子物語」「佐門谷」が気に入った。「佐門谷」はホラーとミステリの要素を楽しめる。海外編は「ねじけジャネット」「アメリカから来た紳士」「魅入られて」が良かった。編者の「霧屍疸村の悪魔」も負けてはいない。三津田作品を読むのは初めてだったが、他の作品も読みたくなった。2025/08/11
ふるい
11
国内外の名作ホラー十三篇に加え、編者作の短篇も収録したアンソロジー。三津田先生の恐怖のツボが伺えて興味深い。特にゾッとしたのは、田中貢太郎「竈の中の顔」と菊池秀行「茂助に関わる談合」。どちらもじわじわ逃げ場を奪われる感覚が鮮烈で、読後も後を引く怖さがあった。橘外男「逗子物語」はラストが爽やかでお気に入り。海外編では、昨年『五本指のけだもの』を読んで気になっていたハーヴィーの「旅行時計」が読めたことが収穫だった。まさか「ミス・コーニリアス」と繋がりがあったとは。2025/08/09
ベック
4
貴重な作品を読むことができて、ありがたや。怖いとかおぞましいとか嫌だとかはなかったが、戦慄を感じる作品がチラホラ。でも「佐門谷」がこういう話だったとは、まったくおぼえていなかった。ぼくはその記憶の曖昧さに一番戦慄した!2025/08/31