出版社内容情報
暑い時には甘酒に生姜、鰻に山椒、そうめんにも山椒
大川で土左衛門が上がった――。「朝日屋」の主人・怜治を、火盗改時代の同僚である秋津が訪ねてくる。亡骸となった武士の懐から、抜け荷に関わり捕縛された唐物屋「広田屋」の屋号が入った手拭いが出てきたという。「広田屋」の主は、抜け荷の詮議中に火盗改・柿崎詩門の兄の名を口にしていた。目付の新倉も出張ってくるなど、一挙に「朝日屋」周辺がきな臭くなる中、女料理人ちはるの行く末にも変化が……。
文庫書き下ろし
【目次】
第一話 この先の道
第二話 追 憶
第三話 踊る阿呆鳥
第四話 出立の朝
【目次】
内容説明
大川で土左衛門が上がった―。「朝日屋」の主人・怜治を、火盗改時代の同僚である秋津が訪ねてくる。亡骸となった武士は、抜け荷の詮議中に火盗改・柿崎詩門の兄の名を口にした「広田屋」との関わりが疑われる。目付の新倉も出張ってくるなど、一挙に「朝日屋」周辺がきな臭くなる中、女料理人ちはるの行く末にも変化が…。文庫書き下ろし。
著者等紹介
高田在子[タカダアリコ]
1972年、神奈川県横浜市生まれ。相模女子大学短期大学部国文科卒業。2015年『忍桜の武士』(白泉社)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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タイ子
75
シリーズ第7弾。今回も旅籠「朝日屋」に宿泊する客の語る家族、跡継ぎの話などにホロリ。七夕の笹飾りはこの時代、神様に願いが叶うようにって屋根の上に飾っていたんですね。でも、朝日屋では地面から竹を飾って大勢の人に短冊を書いてもらう工夫をする。今では当たり前だと思っていたけど。女料理人ちはるの過去に起きた事件も何やら不穏な気配が漂いながらモヤモヤ気味。そして、一番ビックリはちはるの行く末。こんな変化が訪れようとは・・・。だけど、そうなると次回からのタイトルが変わりはしないか?ともかく、ちはるガンバレ!2025/08/18
陽ちゃん
7
シリーズ7作目。何だか大がかりな犯罪が『朝日屋』の周囲で起きているような、不穏な感じが最初から最後まで漂った巻でした。ちはるの実家『夕凪亭』の乗っ取りも関係しているかもしれないのに、それも分からないままで、ヤキモキさせられます。一方、料理人としてのちはるにも転機が訪れ、半月の間、向島の料理屋で修行することに。次作が、修行先の出来事になるのか、半月後の『朝日屋』て戻ってきてからの出来事になるのか、楽しみです。2025/08/19
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