中公文庫<br> 昭和歳時記

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中公文庫
昭和歳時記

  • 吉村 昭【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 256p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122076686
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C1195

出版社内容情報

戦前・戦中の東京下町を、昭和2年生まれの著者が体験を通して振り返る。
綿密な考証と巧みな描写にもとづく歴史小説・ノンフィクションに定評のある著者による、昭和事物回顧。
「歴史」「昭和史」という括りからは見落とされた、庶民の暮らし・風俗、東京下町の情景が、生き生きと甦る。
単なるノスタルジーではない、冷静な視線で、自らの記憶を掘り起こす。

「『古き良き』とは浅薄な過去を美化する言葉でしかない。決して『良き』ばかりとは言えず、簡単にそんなことを口にしてもらいたくはないのだ」(本文より)

【本書に出てくる事物】
物干台/毛糸/焼芋屋/羅宇屋/お化け煙突/自転車泥棒/電柱掘り/焼け金庫屋/ソフト帽/下駄・雪駄/銀流し/朴歯の高下駄/ハダシ足袋/ソロバン/エジソン・バンド/大学芋/電球/提灯/リヤカー/山手線/地下鉄/汽車/チッキ/花柳病/肺病/肝油/脚気/浣腸/ヒマシ油/蚊帳/火の見櫓/湯タンポ/長火鉢/焚火/映画館/ポスター貼り/ラジオ体操/仏法僧/ベルリン・オリンピック/二・二六事件/喫茶店/お定事件/浪曲・講談/徳川夢声/玉音放送/ラジオ/ツェッペリン号/説教強盗/下駄スケート/大八車/オート三輪/木炭自動車/輪タク/都電・市電/谷中墓地の桜/アメ横のサクラ/井の頭のひき蛙/食用蛙/夏服/カンカン帽/パナマ帽/アッパッパー/南京虫/蚤/虱/DDT/銭湯/行水/朝顔/石榴/金魚/山の湯宿/赤トンボ/柿木金助/B29/夜の闇/双葉山/男女ノ川/夜行列車/蒸気機関車/煤煙
〈解説〉森まゆみ


【目次】

内容説明

物干台、焚火、お化け煙突、蚊帳、映画館、説教強盗…。昭和二年生まれの著者が、戦前戦中に幼少年期を過ごした、東京下町での日常の記憶を掘り起こす。今では失われた庶民の暮らし・風俗・流行が、単なるノスタルジーではない、実体験と冷静な視線を通して、生き生きと甦る。

目次

昭和の下町(物干台、そして冬;焼跡での情景;帽子と履物;電灯とリヤカー;黒磯駅の駅長 ほか)
昭和歳時記(桜;蛙;パナマ帽;虱;金魚 ほか)

著者等紹介

吉村昭[ヨシムラアキラ]
1927(昭和2)年、東京・日暮里生まれ。学習院大学中退。58年、短篇集『青い骨』を自費出版。66年、『星への旅』で太宰治賞を受賞、本格的な作家活動に入る。73年『戦艦武蔵』『関東大震災』で菊池寛賞、79年『ふぉん・しいほるとの娘』で吉川英治文学賞、84年『破獄』で読売文学賞を受賞。2006年(平成18)年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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KAZOO

92
私よりも二世代近く上の方の昭和の風物誌です。下町に生まれ育った著者の思い出が詰まっています。少年時代の下町の風情がよく理解でします。私も懐かしくなります。前半は、下町の情景や若いころの思い出が中心で、後半は歳時記ということでのエッセイです。文章も非常に読みやすく、目の前に情景が浮かんでくるような感じです。解説が「谷根千」に詳しい森まゆみさんというのも楽しめました。2025/07/18

Shoji

29
解説に書かれていました「昭和は良かったのか、悪かったのか」。良くもあり、悪くもあったことでしょう。昭和2年生まれの著者が昭和時代を回想して綴られたエッセイ。主に戦前戦後の昭和の風俗、生活、下町の情景が綴られています。もちろん、所得は低く民度は低い。公害も多くインフラも未整備。しかし、活気があり人情もあり、戦後復興期には、明るく楽しい日々だったことでしょう。「昭和は良かったのか、悪かったのか」、いろいろ思いながら読んだ。2025/08/03

Inzaghico (Etsuko Oshita)

7
昭和2(1927)年生まれの著者が戦前戦中の昭和の下町の風俗を語る。わたしがぎりぎり見たことがある屋根上の物干台、カンカン帽に腹巻にステテコ、「アッパッパー」。湯たんぽなんて、書かれているとおり、金属製で布に包んで使っていた。文中には昭和30年以降見かけなくなったとあるけれど、実家では昭和50年代に入っても現役だった。 二・二六事件の重苦しさを、阿部定事件がガス抜きして明るくした、という見方に納得する。大人たちがにやにやしながら語るその理由を、吉村少年はなんとなく察していたのだろう。2025/07/27

荒川ながれ

6
2025/6/25初版 中公文庫 860+税 1927(昭和2年)生まれの著者が日暮里界隈で育った日々の回想。1945年の敗戦で18歳だから気の毒な少年期であったと思う。結核で療養先で母の死を知り、切符を配慮してくれた駅長の話が哀しい。古き良きなんてなかったというが、それは戦争や病気や衛生面はそうだと思う。戦時下の時代で生きる庶民の生活を垣間見ることができる。戦争で焼けた著者の自宅があったところに日暮里ラングウッドホテルが建っているという。森まゆみさんの解説もいい。2025/07/12

Ayumi Shimojoh

2
リバイバル新刊。1996年文春文庫。生活と戦争、都市。日暮里なのでとても刺さる。足立区梅田に工場があったので尾竹橋を行き来している。ラングイッドホテルに育った家があった。何度も敷き直されたであろう区割り。その前は谷中ショウガの畑ときれいな水の湧く処、信じられないな、アスファルトと中小ビルに敷き詰められ、水脈も断たれたロウ。「不思議なことに忘れ去っていたことが水底から次々に立ち上る気泡のように思い出され、それを筆に託した。季語から過ぎ去った日々の眼にしたもの耳にしたことを思い起こし原稿用紙に刻み付けた」2025/07/21

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