出版社内容情報
男の中にある女。女の中にある男。一瞬、魔的な影がよぎる――
歌舞伎において女性の役あるいはそれを勤める役者を指す「女方」。世界中の演劇でも稀なこの女方を題材にとった小説を「女方小説」と名づけて蒐めた初めての試み。網野菊「おもかげ」「楽屋」、三島由紀夫「女方」、円地文子「双面」「女形一代――七世瀬川菊之丞伝――」を収録。文庫オリジナル。〈解説〉中村哲郎
【目次】
内容説明
歌舞伎において、女性の役あるいはそれを勤める役者を指す「女方」。世界中の演劇でも稀なこの女方を題材にとった小説を「女方小説」と名づけて蒐めた初めての試み。網野菊「おもかげ」「楽屋」、三島由紀夫「女方」、円地文子「双面」「女形一代―七世瀬川菊之丞伝―」を収録。文庫オリジナル。
著者等紹介
中村哲郎[ナカムラテツロウ]
1942年生まれ。評論家。演劇関係の著作が多い。『西洋人の歌舞伎発見』(芸術選奨新人賞)、『歌舞伎の近代』(河竹賞)、『花とフォルムと』(芸術選奨文部科学大臣賞)、『勘三郎の死』(読売文学賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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高橋 (犬塚)裕道
4
星3。円地文子がまあ1番面白かったかな。兎に角今読むと文章が古い感じがする、硬いと言うべきか?!2026/02/13
てまり
3
なんか国宝便乗的な企画かな?と軽い気持ちで読んだら、ファン目線(網野菊)→がっつり小説(三島由紀夫)→ってあれお前かーい!(円地文子)と、六代目中村歌右衛門の生涯とスキャンダルをわかりやすく体感できるよい企画でした。こういう本を製作するの楽しそうでいいな。2025/11/19
林芳
2
NHKの「映像の世紀」から辿り着く。中村歌右衛門。一流の作家たちの文章を読むだけでもその魔力に絡め取られる感じがある。ぜひ映像でも観てみたいし、「国宝」ももう一度観に行こうかしら。2026/02/25
石橋
2
映画「国宝」を観た帰りに原作と一緒にこちらも手に取る。タロー書房の戦略お見事。なんだか、ついこの間観たし!読んだし!というくだりが多かった。2025/08/17
迦陵頻之急
2
女方小説という大層ニッチなテーマのアンソロジー。丁度、女方の生涯を描いた小説とその映画化が話題というタイミングだが、便乗企画と見るには編者も執筆者も只者ではない。何より本書、昭和歌舞伎女方小説集と銘打ちつつ、その実態は六代目中村歌右衛門をモデルとした小説集に他ならない。網野菊、三島由紀夫、円地文子による最初の三篇は若々しい全盛期の輝きが描かれ、円地文子の絶筆となる最後の「女形一代」は老境を迎えて振り返る凄惨な半生を刻み込む。スキャンダラスな幻の作だった円地の本作、今回ついに文庫で手軽に読めるようになった。2025/06/29
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