出版社内容情報
同時に、しかも別々に誘拐された妻と娘の悲鳴がはるかに聞こえる。
自らが小説の登場人物であることを意識しつつ、主人公は必死に捜索するが……。
あらゆる表現上の実験が繰り広げられる前人未踏の長篇に、「「虚人たち」について」他エッセイ2篇を収録。
著者が追究する超虚構文学の幕開けとなった記念碑的作品。
泉鏡花賞受賞。
〈解説〉佐々木 敦
目 次
虚人たち
エッセイ
「虚人たち」について
知の産業 ある編集者
解説 佐々木 敦
内容説明
同時に、しかも別々に誘拐された妻と娘の悲鳴がはるかに聞こえる。自らが小説の登場人物であることを意識しつつ、主人公は必死に捜索するが…。あらゆる表現上の実験が繰り広げられる前人未踏の長篇に、「「虚人たち」について」他エッセイ二篇を収録。著者が追究する超虚構文学の幕開けとなった記念碑的作品。泉鏡花文学賞受賞。
目次
虚人たち
エッセイ(「虚人たち」について;知の産業―ある編集者)
著者等紹介
筒井康隆[ツツイヤスタカ]
1934(昭和9)年、大阪に生まれる。同志社大学文学部で美学芸術学を専攻。60年、SF同人誌「NULL」を主宰、本格的創作活動に入る。81年『虚人たち』で泉鏡花文学賞、87年『夢の木坂分岐点』で谷崎潤一郎賞、89年「ヨッパ谷への降下」で川端康成文学賞、92年『朝のガスパール』で日本SF大賞、99年『わたしのグランパ』で読売文学賞を受賞。2002年、紫綬褒章を受章。10年、菊池寛賞を受賞。17年、『モナドの領域』で毎日芸術賞を受賞。23年、恩賜賞・日本芸術院賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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阿部義彦
selva