出版社内容情報
生きて還った者の嘆き、恨み、悔恨──。そんな海軍学徒士官の感慨が込められた中・短篇を著者自らが精選。
故郷の町で行われた、数十年ぶりの小学校同窓会を題材にした名作「青葉の翳り」など十篇を収める。
互いの戦争体験をめぐって語った大岡昇平、半藤一利との対談二篇を付す。
〈目次〉
目次
青葉の翳り
年年歳歳
霊三題
八月六日
光の潮
友をえらばば
歪んだ自画像
軍艦ポルカ
空港風景
桃の雨
対談 兵どもが夢の跡 大岡昇平
昭和史の明と暗 半藤一利
内容説明
生きて還った者の嘆き、恨み、悔恨―。海軍学徒士官の感慨が込められた中・短篇を著者自らが精選。数十年ぶりの故郷での小学校同窓会を題材にした代表作「青葉の翳り」、「年年歳歳」など十篇を収める。巻末に互いの戦争体験について語りあった大岡昇平、半藤一利との対談を増補。
著者等紹介
阿川弘之[アガワヒロユキ]
1920年(大正9)広島市に生まれる。42年(昭和17)9月、東京帝国大学文学部国文科を繰り上げ卒業。兵科予備学生として海軍に入隊し、海軍大尉として中国の漢口にて終戦を迎えた。46年復員。小説家、評論家。主な作品に『春の城』(読売文学賞)、『山本五十六』(新潮社文学賞)、『井上成美』(日本文学大賞)、『志賀直哉』(毎日出版文化賞、野間文芸賞)、『食味風々録』(読売文学賞)など。78年、第三五回日本芸術院賞恩賜賞受賞。93年、文化功労者に顕彰される。99年、文化勲章受章。2007年、菊池寛賞受賞。日本芸術院会員。15年(平成27)没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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