出版社内容情報
1980年代、ロシア文学を専攻していた著者は、ソ連ではなく米国へ飛んだ。
ハーバード大で古代教会スラヴ語を習得し、街角でポーランド移民と交流。
多様な文化を内包する「サラダボール」の国で得た体験と考察をユーモラスに綴る、ヌマノ教授の原点たるエッセイ。
「ハーバード生活から三つのエピソード」他を新規収録。〈解説〉奈倉有里
内容説明
古代教会スラヴ語の文法に泣かされ、街角でクロアチア移民と交流し―一九八〇年代、ロシア文学専攻でありながら米国に学んだ体験を起点に、亡命者・移民・多言語話者の文学や言葉を縦横に考察。ロシア・東欧文学から世界文学まで広く論じてきた著者の原点たるエッセイ。「ハーバード生活から、三つのエピソード」他を新収録。
目次
ことばの旅行術・実践篇(ブライトン・ビーチのロシア語街;ロシア人が英語に出会うとき;英語が亡命ロシア文学を浸蝕する;がんばれ、イディッシュ語;イディッシュ語の喜び ほか)
ことばの旅行術・理論篇(「僕って何?」―人称代名詞について(1)
あなたを愛しています―人称代名詞について(2)
「私」と「きみ」のあいだ―人称代名詞について(3)
外国語は体を張って読もう
挨拶はおもしろい ほか)
著者等紹介
沼野充義[ヌマノミツヨシ]
1954年生まれ。スラヴ文学者。名古屋外国語大学教授、東京大学名誉教授。2002年『亡命文学論 徹夜の塊』でサントリー学芸賞、04年『ユートピア文学論 徹夜の塊』で読売文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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