中公文庫<br> 失敗の本質―日本軍の組織論的研究

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中公文庫
失敗の本質―日本軍の組織論的研究

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  • サイズ 文庫判/ページ数 464p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122075931
  • NDC分類 392.1
  • Cコード C1121

出版社内容情報

大東亜戦争で日本軍はなぜ敗北したのか。
戦史研究に初めて社会科学的な分析を導入し、ノモンハン、ミッドウェー、ガダルカナル、インパール、レイテ、沖縄の六作戦を失敗事例として学際的に検証。
日本軍の組織特性の解明を通じて、日本社会にはびこる組織的病理を剔抉し、自己変革の必然性を提起する。

「文庫版あとがき(二〇二四年)」を新収録。

内容説明

私は人間の無限の可能性を信じています。(略)読者の皆さんに問い続けることを本書に託したいと思います。野中郁次郎「文庫版あとがき(二〇二四年)」を新規収録。

目次

序章 日本軍の失敗から何を学ぶか(本書のねらい;本書のアプローチと構成)
1章 失敗の事例研究(ノモンハン事件―失敗の序曲;ミッドウェー作戦―海戦のターニング・ポイント ほか)
2章 失敗の本質―戦略・組織における日本軍の失敗の分析(戦略上の失敗要因分析;組織上の失敗要因分析;要約)
3章 失敗の教訓―日本軍の失敗の本質と今日的課題(軍事組織の環境適応;日本軍の環境適応;自己革新組織の原則と日本軍の失敗;日本軍の失敗の本質とその連続性)

著者等紹介

戸部良一[トベリョウイチ]
昭和23(1948)年生まれ。京都大学大学院博士課程修了。政治外交史専攻。国際日本文化研究センター名誉教授

寺本義也[テラモトヨシヤ]
昭和17(1942)年生まれ。早稲田大学大学院博士課程修了。組織論専攻。元早稲田大学大学院教授

鎌田伸一[カマタシンイチ]
昭和22(1947)年生まれ。上智大学大学院博士課程修了。組織論専攻。元防衛大学校教授

杉之尾孝生[スギノオヨシオ]
昭和11(1936)年生まれ。防衛大学校卒業。戦史専攻。元防衛大学校教授

村井友秀[ムライトモヒデ]
昭和25(1950)年生まれ。東京大学大学院博士課程修了。軍事史専攻。防衛大学校名誉教授

野中郁次郎[ノナカイクジロウ]
昭和11(1936)年生まれ。カリフォルニア大学経営大学院(バークレー校)にてph.D.取得。組織論専攻。一橋大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Miyako Hongo

7
前読んだときは3章の“現代の組織も旧日本軍からさほど変わっていない”というあたりが印象に残ってた。読み返した今回は一章の個々の作戦で、司令官が己の心情や部下への忖度で作戦の実行を決めていたというあたり。平和な現在、そんな上司は珍しくもないが、他人の命がかかる戦場でしれはどうなのよと心底あきれた□戦争で個人の心情が許されるのは中世の果し合いまで。日本人には近代戦を戦う能力がないんだと思う。精神論偏重の悪癖の影響だろうが、手前が戦いたいからって理由で戦争するなと言いたい。ちゃんと損得計算しろ。 2025/01/29

ひでき

5
何となく難しそう、旧日本軍に対する主観が混ざった一方的な批判に終始する内容ではないかと勝手に想像してしまい敬遠してきた本。 実際は、ある程度の前提知識は必要と思われるものの、とても読みやすいし、客観的に事実を捉え、敗戦の理由を探るものであり、とてもためになる本であった。 役所は旧日本軍のような体制を令和の時代でも有している部分はあると思う。自己変革的な組織への転換が必要と思われる。2025/01/19

24歳男性

4
軍隊は組織というくくりの最上位に位置する。国家存続をかけた戦争に対峙する集団なのだから周到な準備と科学的根拠に基づく行動をするべきである。しかし旧日本軍はそうではなかった。あいまいな指示、艦隊決戦や白兵突撃に代表される時代に逆行した理念、現実に即さない評価方法、PDCAサイクルの欠如。本書で取り上げられる6つの作戦から読み取れる教訓は現代の企業に充分通用する内容である。国力の差はもちろん、組織の体制からしてアメリカ軍に負けていたのだ。2025/02/10

Go Extreme

2
あいまいな戦略目的: 軍事作戦ー明確な戦略目的が不可欠 目的が不明確→ノモンハン事件で関東軍の独断許した 目的が不明確→判断ミス誘発 戦略の不一致: 日本海軍と陸軍の戦略が一致せず意思疎通不足 ミッドウェー作戦ー連合艦隊の戦略が大本営と整合せず 組織的学習の欠如: 敵を過小評価・自軍を過大評価 失敗の分析や戦術の改良行われず教条的戦法を繰り返し 情報共有が不足→戦場の報告が適切活用されず 自律性と適応力欠如: 官僚的で集団主義的な組織→環境変化の適応力欠いた 高級指揮官の人事が平時基準→戦時の迅速対応困難2025/02/05

ぎぃ~

1
日本軍の6つの戦いをもとにその戦略の失敗を考察している。当時の指揮系統や各人の思考等わかりやすく記述しており大変参考になった。米軍は演繹法的思考での戦略に対し日本軍は帰納法的思考での戦略という指摘はまさに今の日本企業と米国企業の通りであり大いに納得した。当時の日本軍はエリートを育てる環境もあり知識もあったのに精神論が跋扈したのは誠に残念である。2025/05/16

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