出版社内容情報
待望の初孫が生まれた長尾勘兵衛は、雛人形を揃えてやりたいと初市へ向かう。そこで町娘たちの簪が次々と抜かれる現場に出会した。鮮やかな手口で伝説の掏摸とよばれている初音の仙蔵とその子らであった。仏の顔も三度までと見逃し、仙蔵も「まっとうに生きてみる」と足を洗う覚悟を決めたのだが……。大好評「十手裁き」シリーズ第二作!
内容説明
待望の初孫が生まれた長尾勘兵衛は、雛人形を揃えてやりたいと初市へ向かう。そこで町娘たちの簪が次々と抜かれる現場に出会した。鮮やかな手口で伝説の掏摸とよばれている初音の仙蔵とその子らであった。仏の顔も三度までと見逃し、仙蔵も「まっとうに生きてみる」と足を洗う覚悟を決めたのだが…。大好評「十手裁き」シリーズ第二作!
著者等紹介
坂岡真[サカオカシン]
1961年、新潟県生まれ。11年の会社勤めを経て文筆の世界へ入る。江戸の情緒と人情の機微、そして花鳥風月を醸し出す筆致で、多くの読者を魅了している。「鬼役」「鬼役伝」「はぐれ又兵衛例繰控」シリーズで第十一回日本歴史時代作家協会賞「シリーズ賞」を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
86
坂岡さんのうぽっぽ同心「十手裁き」シリーズ2作目です。2010年に徳間文庫で出ていたとは知りませんでした。今回も3つの話があり、主人公に初孫が生まれてひな人形を購うところに、掏摸の話が出てきてそれが殺されて、という話があります。その裏には、掏摸取ったものに絡む話が出てきます。また、この表題になっている人物がからむ話は父親と息子の物語でお涙頂戴という感じでした。2024/11/29
タイ子
64
「十手裁き」シリーズ第二作目。久しぶりにうぽっぽの旦那、やっぱりカッコいいな。奥様の静さんも登場するし(最新作シリーズではもういないので)。うぽっぽの旦那こと長尾勘兵衛にも孫が誕生。雛人形を買いに出かけた旦那が目にした掏摸の現場。顔見知りの掏摸が後日殺される。探索を続ける勘兵衛が知る意外な事実。弱気を助け強気をくじくの文字通り。同じようなタイトルの作品があるがあちらは将軍様、こちらは一介の幇間が自らの芸をする話。顔で笑って心で泣いての通りに生きてきた幇間の話しは切ない。勘兵衛が寄り添う姿に胸が熱くなる。2025/01/30
asky0084
1
★★★✪☆2025/01/12
好奇心
0
うぽっぽ同心 長尾勘兵衛相変わらず 事件解決に江戸中を走り廻る?歩き廻る?同心はタフでないと務まらない、一人娘が同業者に嫁ぎ、永い間、失踪中の妻が戻り、やっと訪れた、安穏の生活に入り、さらに同心業にのめり込む、勘兵衛の活躍を次編でも期待して読みたい、人情同心の典型? 2025/02/17
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