出版社内容情報
蒸し煮は吉、抜け荷は凶――
朝日屋の仲居おふさの祖父が、店を訪れる。「抜け荷(密輸)」の嫌疑がかかる唐物屋の隠居を同行し、怜治と話をして帰っていった。数日後、目付の新倉がやってきて、怜治の元同僚である火盗改・柿崎詩門の最近の様子を、朝日屋の面々に聞いて回る。くだんの「抜け荷」に、詩門の兄が関わっているかもしれないというのだが……。
文庫書き下ろし
第一話 あわびの両思い
第二話 異 変
第三話 新 風
第四話 朝 茶
内容説明
朝日屋の仲居おふさの祖父が、店を訪れる。「抜け荷(密輸)」の嫌疑がかかる唐物屋の隠居を同行し、怜治と話をして帰っていった。数日後、目付の新倉がやってきて、怜治の元同僚である火盗改・柿崎詩門の最近の様子を、朝日屋の面々に聞いて回る。くだんの「抜け荷」に、詩門の兄が関わっているかもしれないというのだが…。
著者等紹介
高田在子[タカダアリコ]
1972年、神奈川県横浜市生まれ。相模女子大学短期大学部国文科卒業。2015年『忍桜の武士』(白泉社)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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タイ子
76
シリーズ第6弾。初めの頃の暇を持て余していた旅籠「朝日屋」とは無縁の繁盛ぶりが何より。お伊勢参りに戯作者の茶々丸とおかげ犬の獅子丸が旅立って数か月。旅籠に現れた一人の旅人。宮大工で伊勢神宮前で茶々丸に出会い世話になったとか。今回棟梁から世間を見て来いと言われ江戸にやってきた。朝日屋の常連たちを通じて宮大工の仕事が必要とする何かを学んでいく。そして、お礼に残した木彫りの獅子丸。他にも狭山のお茶屋が江戸に茶葉を売りにくる話。職に生きる其々の矜持が朝日屋の料理と共に描かれ食べること、働く事の意義を教えてくれる。2024/10/26
Masa
8
今回も心温まる物語。一人ひとりが成長していく姿が丁寧に描かれています。「自灯明」という言葉が沁みますね。ごちそうまでした。2025/04/16
じお
8
★★★☆☆ 別シリーズと勘違いして途中から読んでしまったので正直全然頭に入ってこず。ただ、この手の作品はそれでも何となく楽しめるからすごいとおもいます。2024/10/12
なんてひだ
6
朝日屋読むと毎回人間万事塞翁が馬を思いつく。あのまま乗っ取られないでいたら親方に会えないし怜治にも女中三人衆にも 誰にも会えず ただ父親の味を再現してただろうな。6作目で三人衆のレベルアップがわかりやすい、まあその分ちはるとおふさのバチバチが無くなってらぁ、しかし怜治がいるのに生臭い事件ないねぇ、まあだからこれ好きなんだが。まあ詩門の一件すげえ気になるってこと2025/02/16
bluelotus
5
★★★☆☆ いつの間にか朝日屋さんが開運の場になっていた(笑)2024/11/29
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