出版社内容情報
「私の生理ってきれいだったんだ」
『おばちゃんたちのいるところ』が世界中で大反響の松田青子が贈る、はりつめた毎日に魔法をかける最新短編集。
コロナ禍で子どもを連れて逃げた母親、つねに真っ赤なアイシャドウをつけて働く中年女性、いつまでも“身を固めない” 娘の隠れた才能……あなたを救う“非常口”はここ。
内容説明
コロナ禍で子どもを連れて逃げた母親、つねに真っ赤なアイシャドウをつけて働く中年女性、いつまでも“身を固めない”娘の隠れた才能…あなたを救う“非常口”はここ。『おばちゃんたちのいるところ』で世界幻想文学大賞など数々の賞を受賞し、海外でも大反響の著者が贈る、はりつめた毎日に魔法をかける最新短篇集。
著者等紹介
松田青子[マツダアオコ]
1979年、兵庫県生まれ。同志社大学文学部英文学科卒業。2013年、デビュー作『スタッキング可能』が三島由紀夫賞及び野間文芸新人賞候補となり、14年にTwitter文学賞第一位。19年、短篇「女が死ぬ」がシャーリイ・ジャクスン賞短篇部門の最終候補に。21年、『おばちゃんたちのいるところ』がレイ・ブラッドベリ賞の候補となったのち、ファイアークラッカー賞、世界幻想文学大賞を受賞し、23年、日伊ことばの架け橋賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さくら★もち
30
ん?どういうこと?なタイトルに惹かれて手に取った1冊。不思議な世界観のお話の中で、女であることで背負ってきた数々の「これっておかしくない?」をまざまざと見せつけられて圧倒されるとともに「そういうものだよね」と無意識に受け入れてきた自分がいたことに驚いた。もちろん女と同じように男にだって押し付けられてきた役割がある。性別関係なく人と人の考え方を尊重しなきゃと思った。世の中に植え付けられた価値観がいかにくだらないものかを強く感じる「物語」がかなり好き。身を固めることに抗う個体を描いた「ゼリーのエース」も好き。2024/06/09
miu
5
松田青子さんはしっかりと声をあげる作家だな、と。あの時の嫌な気持ちや腑に落ちない気持ちを物語によって読者に投げかける。そうじゃなかった?そうだったでしょう?と言われて、確かに嫌だったと認める。だからと言って堅苦しいものではなくて、『ゼリーのエース』のように可愛くニコニコしながら読んでしまうものも。松田青子さんはずっと読み続けたい。2024/08/25
OHNO Hiroshi
4
女の子って。2024/05/10
ponnnakano
3
「大切なのは、彼女にとって、ということだけだった。それ以上に大切なことなどあるだろうか。」ってとても大切だと思う。自分が搾取や差別の対象になっていることに気づかない人や、自分がそうしていることに無自覚な人、に溢れた今の社会に強く異議申し立てをする物語たちを読んで、反省やら応援やらが色々湧き上がる。気づく人が増えたら(増えることがあるのか?)世の中変わるんだろうか?と懐疑を抱く一方、そうなってほしいと強く思った。表題作は、短いながらも一度も改行をしないまま最後の強い意志の表明まで突き進むその成長に感動した。2024/07/27
小寅
0
初めて、この作家の本を読んだ。どの短編も日常の中の些細なトゲ、それも気を付けないと忘れちゃう感じのトゲ。けれど、そのトゲはずっと残って深い所に刺さって抜けない感じのものが書かれていた。特に許さない日は自分が嫌だったことをその通りっていう感じで共感。是非に多くの人に読んでもらいたいなぁ。2025/04/07
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