中公文庫<br> だまされ屋さん

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中公文庫
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  • サイズ 文庫判/ページ数 416p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122074590
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C1193

出版社内容情報

70歳の夏川秋代は、夫を亡くして公団住宅にひとり暮らし。ある日、「(長女の巴と)家族になろうとしている」と語る若い男が突然やって来た。戸惑う秋代をよそに家に上がり込む謎めいた男。彼は本当に娘の婚約者なのか、それとも新手の詐欺なのか――。

 秋代には実は、長女だけでなく、二人の息子にも男の来訪について相談できない理由があった。アメリカで未婚のまま娘を産んだ長女、男らしさの抑圧に悩み在日韓国人のパートナーとうまくいかない長男、借金を重ねて妻子に出て行かれた次男……こじれた家族の関係は修復できるのか。

 現代文学の最前線を走る作家が、家族のあり方や人々のつながり方を問う渾身の長編。

内容説明

七十歳でひとり暮らしの秋代の家に、ある日現れた謎の男。娘の婚約者なのか、それとも新手の詐欺なのか―。折しも、秋代の子どもたちの家でも問題が起こり、断絶していた一族が集うことに。長い年月をかけて、がんじがらめに絡まった家族の糸はほどけるのか。行き詰まりの現在を、渾身の言葉の力で解きほぐす傑作長篇。第1回飯田賞受賞作。

著者等紹介

星野智幸[ホシノトモユキ]
1965年(昭和40)、アメリカ・ロサンゼルス生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、新聞記者を経て、作家活動を始める。97年『最後の吐息』で文藝賞を受賞。2000年『目覚めよと人魚は歌う』で三島由紀夫賞、03年『ファンタジスタ』で野間文芸新人賞、11年『俺俺』で大江健三郎賞、15年『夜は終わらない』で読売文学賞、18年『〓』で谷崎潤一郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

to boy

15
何度も挫折しそうになりながらも読了した自分をほめたい。母親、長男、次男、長女のそれぞれの相方を含めた家族の混沌とした関係が延々と語られていく。親子、兄弟、夫婦の関係がこれでもかというくらい理屈っぽく深読みされてうんざり。2024/12/09

NAOAMI

9
独り暮らしの秋代宅に、娘と家族になりたいという若者が押し掛ける。馴れ馴れしくも懐入り上手な彼に子どもたちと疎遠な現状を語ってしまう。詐欺か悪徳商法か。長男夫婦、次男夫婦、アメリカで出産シングルマザーの長女。別々の暮らしの中で互いを拒絶しあう家族の関係性が、垣根の低いコミュお化けの参画で変化していく。長女宅に集まる①長男と事実婚の女性②次男の妻と子ども③長男④母親(秋代)⑤次男が次々合流して告白懺悔大会。腹割って話してこその相互理解へ。薫里さんの凄さよな。ってか今どこにおる?家族より緩い共同体の強みが魅力。2024/01/04

アマザケ

7
初読みの作家さん。母と父、3人の子どもたちとその嫁、孫。関係は複雑に絡み合い、お互いを思いやる欠片もない。 そこに突然、見知らぬ二人の男女が家族に入り込み関係が修復されていく。でも、ハッピーエンドになるはずだが、スッキリ感がない。 話の中の一つ一つの課題が重く、解決が難しいのだ。最後まで読み切ったが、とても時間がかかった。主人公の心情やキャラクターを追っていき、今夜、何とか読了。2024/04/11

Inzaghico (Etsuko Oshita)

5
まさに今の日本に問うべき内容の小説。「家族」という固定概念が少しずつひびが入り、「多様性」といいつつ完全に受け止めるほどの準備はできておらず、「個(性)」といいながら出る杭は叩かれる。自分に正直になりたいけれど、他人の目が気になるし、全部吐き出したら誰もいなくなるんじゃないかという恐怖もある。こういうとき、この小説のような外的要因というか異分子が触媒となって一気に動き出すことはたしかにある。最後はみんなフットサルに関わって少しずつ関係性を取り戻していく。70歳の秋子ですらフットサルをかじる。清々しい。2024/04/07

オールド・ボリシェビク

2
ひとり暮らしをする70歳の母親のもとに、「娘の婚約者」と名乗る男が現れるのが物語の発端だ。これをきっかけに、断絶状態だった長男夫婦、次男夫婦、妹と一族がいつの間にかそれぞれの抱える悩みと問題点を摘出していくことになる。ただただ、ダイアローグが続くのだが、飽きさせない。語ることによって構築される物語は異色な手触りである。2024/04/07

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