中公文庫<br> 朱唇―中華妓女短篇集 (新装版)

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中公文庫
朱唇―中華妓女短篇集 (新装版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784122074255
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C1193

出版社内容情報

莫迦にするんじゃあ、ないわよ――。金陵一と謳われた美妓の最期。血よりも濃い花街の絆。纏足をほどいた女の覚悟。唐から清へ、幾百年にわたる歴史の渦のなか、強く気高く自分の足で歩き続ける妓女たちの愛と矜持を描く全七篇。〈解説:佐藤信弥〉



◇目次

・朱唇

・背信

・牙娘

・玉面

・歩歩金蓮

・断腸

・名手

・新装版 あとがき

・解説 佐藤信弥

内容説明

莫迦にするんじゃあ、ないわよ―。金陵一と謳われた美妓の最期。義姉妹の契りを結んだ妓女たちの連帯に、纏足をほどいた女の覚悟、そして花街に生きる男女の友情。唐から清へ、幾百年にわたる歴史の渦のなか、愛と矜持を貫き通す妓女たちを描いた全七篇。

著者等紹介

井上祐美子[イノウエユミコ]
姫路市生まれ。神戸大卒。『長安異神伝』『桃花源奇譚』などで人気を博した後、本格的な中国歴史小説に取り組み、『桃夭記』で吉川英治文学新人賞候補となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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藤月はな(灯れ松明の火)

45
色と芸、艶に通じつつも心と身体を心に許すのは自分が認めた最愛の人だけ。そんな健気さと気高さを兼ね備える女性とは、即ち、妓女である。「朱唇」の王月はまさにそれを体現する人だった。言葉少なだったが情が深い王月が言葉にしなかった想いを馳せる語り手の老人に生き延びた者の哀愁と友への敬意に目を伏せる。しかし、聴き手の男の野暮さに脱力。同時に「此奴、モテないだろうな」と確信しました(笑)「背信」の裏切りの訳に同性として共感してしまった。想いを叶えられぬなら、せめて共に堕ちて欲しいと願っても叶えてくれない恨みの深さ。2024/01/22

フキノトウ

14
花街で働く人たちのお話。楽士として働き男の愛人を持ち、皮肉屋で美貌の張魁のお話「断腸」が面白かった。2023/12/27

たけはる

7
この作者の本、しかも中国妓女がテーマなら買うしかないでしょう、と即買い。読んでみて、やはり買ってよかった。どの話にも共通する妓女の悲哀、誇り高さ、したたかさ。それらをたっぷりと味わえました。表題作『朱唇』『名手』が特に好き。『名手』の元ネタである琵琶行はもともと好きな詩でもあり、主人公が白居易であることにもテンションが上がりました。2024/01/13

Bks

3
中国の唐~清代の妓女をテーマにした短編集。男に囲われるだけでなく自身の機転や才覚で日々立ち回る妓女たちが描かれる。気が強く人情にあふれる妓女が、ある貴人の手を借りて、傷つけられた仲間の妓女の名誉のために小さな復讐をする「牙娘」が良かった。中国史に登場する人物がサプライズ的に出てくる。板橋雑記、北里志など実在の古典を題材にしているようで、解説ではそれぞれの出展元も紹介されている。 昨今の中華もの流行の影響か、この作家さんの著書が続々復刊されているようなので読んでみたい。2023/11/21

Ryo0809

2
中国の妓楼を巡る短編集。唐から明末までの時代、それそれの時代を彩った花街や芸の話が実に小気味よい。どの話も切ないながら、それでも懸命に生きた人間の心意気が伝わってくる。実在した登場人物を題材に、作者井上裕美子の創作が冴え、短編とは思わせない味深さがある。色や芸、艶というのは、やがては朽ちて変わりゆくのだろうし、裕福で粋を解するものだけに許される贅沢だろう。その世界を創り出し、遊ぶことができるのも人間というものなのだ。本を通してそんな世界を垣間見るのも、読書の楽しみだろう。2023/12/03

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