出版社内容情報
歴史は万人のものである――。「アマチュア」「しろうと」を自認しながら、歴史への深い情熱、飽くなき探究心を持ち続けた作家、野呂邦暢。邪馬台国から日露戦争まで、幅広い守備範囲で歴史雑誌に寄稿した史論・歴史エッセイ、そして死去の一年前からの、古代史雑誌の編集長としての仕事の一端など、単行本未収録の諸作から、その歴史への眼差しを浮き彫りにする。さらに、北部九州を中心とした郷土への指向と、現場感覚、合戦における戦略・戦術への洞察など、著者ならではの経験に裏打ちされた文章構成の面白さも堪能できる。文庫オリジナル。
〈解説〉中村彰彦
内容説明
歴史は万人のものである―。「アマチュア」「しろうと」を自認しながら、歴史への深い情熱、飽くなき探究心を持ち続けた作家、野呂邦暢。古代から近代まで、幅広い守備範囲で歴史雑誌に寄稿した史論など、単行本未収録の諸作から、その歴史観を浮き彫りにする。文庫オリジナル。
目次
古代史を愉しみたい方に
怠惰な狩人―私の邪馬台国
筑紫国造 磐井の叛乱
元寇「神風」が吹かなかったら
戦火九州に連なる
片桐且元の苦悩
討入りの日―元禄十五年極月十五日払暁
長駆する秋山騎兵旅団
座談会 熱論「邪馬台国」をめぐって(古田武彦;安本美典;野呂邦暢)
ルポ 古代史シンポジウム傍聴記
伊佐早氏のゆくへ
消えた土豪
幻の伊佐早城
倭国紀行
邪馬台国論争は終わったか
創刊にあたって(『季刊邪馬台国』創刊号巻頭言)
著者等紹介
野呂邦暢[ノロクニノブ]
1937年長崎市に生まれ、諫早市で育つ。作家。長崎県立諫早高校卒業。57年陸上自衛隊に入隊(翌年、除隊)。65年「或る男の故郷」で文學界新人賞佳作。74年「草のつるぎ」で第七〇回芥川賞受賞。76年『諫早菖蒲日記』を発表、諫早の地の根をおろした創作活動を続けた。80年死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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huchang
てら