出版社内容情報
戦後満洲から引き揚げてきた宗方家。姉・節子は失業中の夫に代わって生活のため酒場を開き、妹・満里子が手伝う。夫は節子に冷たくあたるが、節子の昔の恋人が現れ――。美しき姉妹を中心に、敗戦後の日本で時流に乗って生きる人と目標を失った人、それぞれの生き方と葛藤が描かれる。小津安二郎監督の映画原作でも知られる長篇に、最晩年に病床で加筆した「序の章」を加えた決定版。巻末に随筆「映画「宗方姉妹」を見て」を増補。〈解説〉與那覇 潤
内容説明
終戦後、満洲から引き揚げた宗方家。節子は失業中の夫、病床の父に代わって生活のため酒場を開く。妹・満里子は疲弊する姉を歯痒く思うが、そこへ節子の昔の恋人が現れ…。小津安二郎監督の映画原作でも知られる長篇に、最晩年に執筆した「序の章」を加えた決定版、初文庫化。巻末に「映画「宗方姉妹」を見て」を付す。
著者等紹介
大佛次郎[オサラギジロウ]
1897(明治30)年横浜市生まれ。本名・野尻清彦。兄抱影は天文学者。東京帝大政治学科卒業後、鎌倉高等女学校の教師、外務省嘱託を経て、1923年関東大震災を機に文筆に専念。「鞍馬天狗」シリーズで幅広い支持を得る。『パリ燃ゆ』『帰郷』『地霊』など歴史と社会に取材した作品も多い。67年から死の直前まで朝日新聞で『天皇の世紀』を連載。64年に文化勲章受章。73(昭和48)年没。生涯で五百匹の猫を世話したほどの猫好きでも知られる。横浜に大佛次郎記念館がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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