中公文庫<br> 朝のあかり―石垣りんエッセイ集

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中公文庫
朝のあかり―石垣りんエッセイ集

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  • サイズ 文庫判/ページ数 320p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122073180
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C1195

出版社内容情報

自分の住むところには自分で表札を出すにかぎる――。銀行の事務員として働き、生家の家計を支えながら続けた詩作。五十歳のとき手に入れた川辺の1DKとひとりの時間。「表札」「私の前にある鍋とお釜と燃える火と」などの作品で知られる詩人の凜とした生き方が浮かび上がる、文庫オリジナルエッセイ集。〈解説〉梯久美子

内容説明

自分の住むところには自分で表札を出すにかぎる―。銀行の事務員として働き、生家の家計を支えながら続けた詩作。五十歳で手に入れた川辺の1DKとひとりの時間。「表札」「私の前にある鍋とお釜と燃える火と」などの作品で知られる詩人の凛とした生き方が浮かび上がる、文庫オリジナルエッセイ集。

目次

1 はたらく(宿借り;けちん坊 ほか)
2 ひとりで暮らす(呑川のほとり;シジミ ほか)
3 詩を書く(立場のある詩;花よ、空を突け ほか)
4 齢を重ねる(終着駅;二月のおみくじ ほか)

著者等紹介

石垣りん[イシガキリン]
1920年東京生まれ。詩人。高等小学校時代から詩作を始め、少女雑誌に投稿する。小学校卒業後、十四歳で日本興業銀行に就職。二十五歳の時に敗戦を迎え、戦後は職場の組合活動にも参加しながら詩作に集中。38年同人誌「断層」を創刊し福田正夫に師事。59年第一詩集『私の前にある鍋とお釜と燃える火と』刊行。69年第二詩集『表札など』でH氏賞、71年『石垣りん詩集』で田村俊子賞、79年『略歴』で地球賞を受賞。2004年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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trazom

118
石垣りんさんのエッセイを、はたらく/一人で暮らす/詩を書く/齢を重ねるの4つの項目に分類した文庫オリジナルの編集。14歳から定年まで銀行の事務員として働き、生涯独身、働きながら詩を書き、50歳で購入した1DKのマンションを終の棲家とした詩人の人生を辿ることができる。代表作の「私の前にある鍋とお釜と燃える火と」「表札」が引用されているのも粋な選定である。石垣さんの詩を読むと、戦争や労働や女性問題に対して闘う強い意思を感じるが、このエッセイ集では、そんな強さとともに、石垣さんの隣人に対する優しさに心打たれる。2023/07/17

紫羊

20
私が就職した頃はまだ、女性が働くのは結婚するまでの腰掛けなどという風潮が残っていた。お給料、昇進、定年等々、待遇にも随分と差があった。著者が就職したのは昭和9年で、その時彼女は14歳だった。戦争の苦労もあり、家族という重荷もあったからか、綴られた言葉の奥から著者の苦い思いが伝わってくる。2024/02/23

ykshzk(虎猫図案房)

20
「働いて三十年余りになるのですが(中略)してきたのは仕事ではなくて、がまんだった。」定年まで銀行に勤めながら詩を書いてきた著者。「がまんだった」お勤めは、彼女と家族の暮らしを支えるものであり、生み出すことばのもとになるものでもあり。働くということは、おおきなものに心ごと流されて、見えるものも見えなくしてしまうこともあると思う。そこで決して流されなかった彼女の心と目はすごいと思う。「ただ生きて、働いて、物を少し書きました。それっきりです。」とのことだが、十分ではないか。数十年のがまんは結晶して輝く言葉達に。2023/05/09

ロビン

17
1920年(大正9)生まれで、14歳で銀行に就職し、21歳で太平洋戦争を迎え、銀行を定年まで勤めあげつつ詩作をされ戦後を代表する詩人のひとりとなった石垣りんのエッセイ。シャイで、家族関係で苦労し、ひとりで生きることを選んだ女性の、また<単独者>として人の本質をみつめて生きる寂しさということを、誤魔化すことなく淡々と書いておられる。詩作の師・福田正夫のことを綴った部分は、わたしも師を持つ身として涙なしには読めなかった。大正生まれの、戦時には若年だった人に、戦争批判の詩を望むのは酷だろうが、苦い歴史ではある。2024/01/22

kameyomi

14
職業婦人として、詩を書き続けた石垣りんさんの人間性が浮かび上がってくる。詩を書くことが、正直に生きることだった、りんさんの生き方は強く気高い。2023/10/21

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