中公文庫<br> 文明と戦争〈上〉人類二百万年の興亡

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中公文庫
文明と戦争〈上〉人類二百万年の興亡

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  • サイズ 文庫判/ページ数 558p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122072756
  • NDC分類 209
  • Cコード C1122

出版社内容情報

序文――戦争の謎 

第一部 過去二〇〇万年間の戦争――環境、遺伝子、文化
第一章 はじめに――「人間の自然状態」 
動物と人間について 

第二章 平和的それとも好戦的――狩猟採集民は戦ったのか? 
 単純狩猟採集民――オーストラリアという「実験室」 
 複合狩猟採集民による戦争 

第三章 人間はなぜ戦うのか?――進化論の視点から 
 先天的だが選択的な戦術 
 進化論上の計算 
 より大きな集団 

第四章 動機――食糧と性 
 自給自足のための資源――狩猟のための縄張り、水、住まい、原材料 
 生殖 
 幕間――男性は獣か? 

第五章 動機――入り組んだ欲望
 支配――序列、地位、特権、栄誉 
 復讐――排除し、抑止するための報復 
 力と「安全保障のジレンマ」 
 世界観と超自然的なもの 
 混ざり合った動機――食人 
 遊び、冒険、加虐嗜好、恍惚 
結論 

第六章 「未開の戦争」――どのように戦われたか? 
 戦闘、待ち伏せ、急襲 
 非対称的な第一撃による殺害 

第七章 結論――人類の発展状態における戦闘 

第二部 農業、文明、戦争
第八章 はじめに――進化する文化的複雑性 

第九章 農耕社会と牧畜社会における部族戦争 
 農耕の出現と普及 
 農耕の普及における武力紛争 
 部族社会 
 部族の戦争 
 牧畜部族の戦争 
 原初の騎馬遊牧民 
 武装従者――部族からの移行における富と武力 
 首長社会 

第一〇章 国家の出現における軍隊
 地方の小国、もしくは国家形成における戦争 
 都市国家の盛衰における戦争

内容説明

人間はなぜ戦うのか?戦争は人類共通の自然状態に根ざした現象なのか?それとも文化が発明したものか?生物学、人類学、考古学、歴史学、社会学、政治学を脱領域的に横断し、多角的に徹底検証。上巻は過去二〇〇万年間の戦争から戦う動機を進化論の観点から探り、農耕と牧畜における部族間戦争、国家の出現による戦争の進化を分析する。

目次

第1部 過去二〇〇万年間の戦争―環境、遺伝子、文化(はじめに―「人間の自然状態」;平和的それとも好戦的―狩猟採集民は戦ったのか?;人間はなぜ戦うのか?―進化論の視点から;動機―食糧と性;動機―入り組んだ欲望 ほか)
第2部 農業、文明、戦争(はじめに―進化する文化的複雑性;農耕社会と牧畜社会における部族戦争;国家の出現における軍隊)

著者等紹介

ガット,アザー[ガット,アザー] [Gat,Azar]
テルアビブ大学政治学部エゼル・ワイツマン(Ezer Weitzman)国家安全保障講座担当教授。1959年生まれ。イスラエル・ハイファ大学卒。テルアビブ大学(修士)、英オックスフォード大学(博士)、独フライブルク大学、米エール大学などで研究や教育に携わる。軍事史及び戦争・戦略研究の分野で著作を発表

石津朋之[イシズトモユキ]
防衛省防衛研究所戦史研究センター長

永末聡[ナガスエサトシ]
佐賀県庁勤務、「歴史と戦争研究会」事務局

山本文史[ヤマモトフミヒト]
近現代史研究家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

62
旅行中の車中で読もうと厚めの文庫本を持ち出し、上巻を読み切った。第1部はルソーよりもホッブズ的原始状態がより実態に近いことを、アボリジニやアメリカ先住民、アフリカやニューギニアなどの狩猟採集生活者の社会研究や、心理学、社会学、そして進化論まで持ち出して縦横に論じる。第2部は古代から都市国家までの社会と戦争(戦闘)についての歴史的記述が中心だが、いわゆる通史的に時代を追って叙述するのではなく、それぞれのテーマごとに比較考証していく。ジャレド・ダイアモンドに通じる相対的歴史時間ともいうべき視点だ。2025/02/18

アナクマ

36
「戦争は最近になって現れた文化上の発明ではない」「危険で死を招く活動の背後にはどのような理由が存在するのだろうか」上巻半分までが第一部で、 ”未開“(農耕以前)の戦争について。以下目次から。◉なぜ戦うのか。動機(食糧、縄張り、水、住まい、原材料、性、支配、復讐、遊び、冒険、加虐嗜好、恍惚)。どのように戦われたか。このあたりがとくに興味をそそる。が、これは時間をかけてじっくり取り組まねば消化しきれないコッテリさ。2022/12/26

かんやん

32
ルソーの「平和な野蛮人」か、ホッブスの「万人の万人に対する闘争」か?農業以前にも当然暴力はあった。正面切った戦さではなく、寝込みを襲うような急襲や待ち伏せなど、資源や女性を巡って暴力が振るわれた。定住と人口増加が富を産み、牧畜民による略奪やエリート支配が行われる一方、部族社会も小国へと形を変えて対抗する。歴史を貫く時間軸ではなく、古代エジプトとインカ文明は発展度において同列とされ、例えば都市国家の分析では、マヤや古代ギリシャ、中世イタリアの諸都市、19世紀のナイジェリアがまとめて論じられる。専門的。2023/11/11

MUNEKAZ

19
文明や国家形成と戦争の関りを論じたスケールの大きい一冊。原始時代と近現代に記録された未開社会、古代ギリシャのポリスとメソアメリカの都市国家といった感じに、時代や地域の異なる、だが「類似」しているものを相対的に比較して述べているので、その知識の量に圧倒される。とくに原始時代、先史時代の社会に対する「牧歌的」「平和的」といったイメージを厳しく批判しており、人類学の知見も交えながら、血なまぐさい戦争が太古の昔から常に起きていたことを指摘している。所謂「儀礼的な戦争」という言葉のまやかしが解かれる思いである。2023/07/23

Arisaku_0225

17
はじめにで著者が述べているように、学術的な内容・構成であり、パラグラフ、小見出しごとの情報量が膨大で、圧倒される。インターネットでの断片的な情報が洪水と表現されるならば、こちらは津波。戦争は人類の生得的な「習性」かそれとも二次的な産物かを問うことから始まる第一部と狩猟採集から農耕に移行した社会や原始国家における戦争を扱う第二部。個人的には前者がアツい。文明以前の状態すなわち「人間の自然状態」から人-人で争いは確かにあった、と。本能的に刻み込まれた争いという「ミーム」ははじめからあった→2024/07/12

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