出版社内容情報
君はもう普通のパイロットではない。我が社にとって失いたくない兵器――基地でトップの成績を収めるクサナギは、女性でキルドレのエースという話題性から、講演や報道陣向けのプロモーション飛行など企業広報に使われるように。鬱屈した日々を送る中、待ちに待った実戦の指令が下る!〈解説〉室屋義秀
巻末著者インタビュー〈聞き手〉清涼院流水
内容説明
君はもう普通のパイロットではない。我が社にとって失いたくない兵器―基地でトップの成績を収めるクサナギは、女性でキルドレのエースという話題性から、講演や報道陣向けのプロモーション飛行など、企業広報に使われるように。鬱屈した日々を送る中、待ちに待った実戦の指令が下る!
著者等紹介
森博嗣[モリヒロシ]
作家、工学博士。1957年、愛知県生まれ。1996年に『すべてがFになる』(講談社)で第一回メフィスト賞を受賞しデビュー。以後、続々と作品を発表し、人気を博している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あい
10
わたしは平日のほとんどを決まった席に座って手を動かしながら文字と数字を睨めっこしている。この本に出てくる飛行機乗りたちは空に飛んでしまえば、下には白い雲、見上げれば青い空と太陽が見える。わたしとは目に映る景色が全然違う。自分が当たり前だと思っていた日常は結構窮屈なのだなと気付いてしまった。読んでいる間は、クサナギと一緒に空を縦横無尽に飛び回れた感覚になりました。2023/04/08
さの棒術
4
【kindle版】巻末のインタビューが楽しみで、この新装版を読んでいる。このシリーズは読むたびに印象や解釈が少しづつ変わるのも面白い。内容が変わっている訳ではないので、今の自分を発見する読書だと言える。或いは、以前読んだ時点から現在までの間に起きた、この作品に対する記憶の改竄をリセットしているのかもしれない。地上で汚れた心身を洗い流してくれているのだろう。2023/03/18
yuki
3
相変わらず面白く読めたが、第一巻に向かって終わっていく物語であり、現在予想している構造の物語なのかを確認するために読んでいる気がする。2022/12/25
shonborism
3
今回もクサナギが主人公。第1作のクサナギに至るにはまだ色々ありそう。クライマックスの約40ページかけての飛行シーンの描写は圧巻。2022/09/28
マオ
2
シリーズ3作目。クサナギ・スイトの物語。今後主人公はどう生き、飛行機乗りとしての人生をどう紡いでいくのだろうか。今後も期待。2024/06/12