出版社内容情報
「おれはまだ、生きているぞ。もっとも、死神を連れあるいてはいるがな」。六和塔の一騎打ちの末、戴星は仲間と別れ、己を狙
う刺客・殷玉堂と手を組むことに。一方、希仁たちは宝春を「妹々」と呼ぶ謎の女性と邂逅し――。中華歴史ファンタジー、急転の第三巻!〈全四巻〉
内容説明
「おれはまだ、生きているぞ。もっとも、死神を連れあるいてはいるがな」。六和塔の一騎打ちの末、戴星は仲間と別れ、己を狙う刺客・殷玉堂と手を組むことに。一方、希仁たちは宝春を「妹々」と呼ぶ謎の女性と邂逅し―。中華歴史ファンタジー、急転の第三巻!
著者等紹介
井上祐美子[イノウエユミコ]
姫路市生まれ。神戸大卒。『長安異神伝』『桃花源奇譚』などで人気を博した後、本格的な中国歴史小説に取り組み、『桃夭記』で吉川英治文学新人賞候補となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミュポトワ@猫mode
65
桃花源奇譚3巻目。クライマックス一歩手前。物語も佳境になってきました。終わりに近づくにつれてさらに面白くなってきました。こういうお話は大好物なのよねぇ。内容はファンタジーの部類なんだけど、あくまで「奇譚」なので、そこまで突飛ではないのですよ。簡単に言うと、夢枕獏先生の陰陽師みたいな感じかな。陰陽師もそうだけど、こういう歴史ものの奇譚はたまらないんだわ。ずっと読んじゃうんだよねぇ。ってことで、続けてラストの4巻、読んでいきます♪2022/12/23
417
7
ハラハラドキドキの怒涛の展開!!3冊目です。物語が一気に進み核心に迫ってきた!!続きが気になって後半は一気読み。それくらい面白かった。次の巻で完結との事ですが、どんな最後になるのか楽しみです。戴星・希仁・宝春の3人旅もやりとりが面白かったけど、刺客である玉堂との2人旅も中々面白かった。敵でありながら、もうこっち側の人なのでは!?と思ってしまった彼の行末も気になる所だなー 2023/03/03
桔梗屋
7
それぞれの理由と事情を抱え、桃花源をめざす者達が、時に同行し、時には別れて、時には敵対さえする。この人員配置の絶妙さよ…ゲームではなかなか真似できないキャラ設定な。主にゲームバランスと自由度の関係で。宝春の正体や戴星の母の行方を知るキーパーソン、李絳花の登場により、縺れた話の筋道が少しずつ解れていく感じがとても好き。独特の立ち位置にある殷玉堂が、時折、自分自身の真意が分からなくなる描写も、単に「複雑」とまとめられるようなものではない、きめ細かな人物描写になっていて、こういう人を書きたい、と思いますねえ。2022/11/10
9分9厘
4
文字通りの起承転結の「転」の巻。さあ、いよいよ「結」です。2022/11/24
たるぱ
3
やっと購入できて読了📖宝春と桃花源との繋がり更に戴星も何か繋がってるのかも…な展開。。玉堂にも天命(星)があるのかな…秋先の「そのお人が行くべきところ、行かねばならぬところに出口は開くもの」って言葉のように戴星はどんどん導かれてる。。。いよいよ母親李妃と再会かと思ったけど目の前で機会が絶たれてしまった💧次はいよいよクライマックス!文曲星武曲星と戴星の未来、宝春の未来、どんな物語になるのか…次続けて読む😊2023/06/24
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