出版社内容情報
雨漏りの修理にきた屋根屋、永瀬は、妻の死をきっかけに心を病み、治療のために夢日記を付け始め、今では夢を自在に操れるという。永瀬に導かれ「私」は夢の中で落ち合うようになる。奈良の瑞花院吉寺へ、そしてフランスのアミアン大聖堂へ。空を飛び、時を越え、夢と現実のあわいに二人が行き着いたのは……。〈解説〉池澤夏樹
内容説明
雨漏りの修理にきた屋根屋の永瀬は、妻を喪い、心を病んだことから夢日記を付け始め、今では夢を自在に操れるという。主婦の「私」は、永瀬と夢の中で落ち合い、旅を重ねるようになる。名刹の屋根に遊び、フランスの大聖堂を巡り、現実とのあわいの「場所なき場所」で、二人の時間は深まってゆくが…。
著者等紹介
村田喜代子[ムラタキヨコ]
1945年、福岡県生まれ。77年、「水中の声」で、九州芸術祭文学賞最優秀作を受賞、本格的な執筆活動に入る。87年、「鍋の中」で芥川賞を受賞。90年『白い山』で女流文学賞、92年『真夜中の自転車』で平林たい子賞、98年「望潮」で川端康成賞、2010年『故郷のわが家』で野間文芸賞を受賞。14年『ゆうじょこう』で読売文学賞、19年『飛族』で谷崎潤一郎賞、21年『姉の島』で泉鏡花賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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