出版社内容情報
大晦日の夜。連続無差別殺人事件の唯一の生存者、梢絵を囲んで推理集団〈恋謎会〉の面々が集まった。四年前、彼女はなぜ襲われたのか。犯人は今どこにいるのか。ミステリ作家や元刑事などのメンバーが、さまざまな推理を繰り広げるが……。迷宮入りの連続殺人事件。大いなる謎に挑む、白熱の推理バトル!累計十万部突破!ロジックミステリの魔術師・西澤保彦の傑作!新たに「三十三年目のあとがき」を収録。〈解説〉唐木厚
内容説明
未解決連続殺人事件の唯一の生存者、一礼比梢絵を囲んで推理集団“恋謎会”の面々が、大晦日に集まった。四年前、彼女はなぜ襲われたのか。作家や元刑事などのメンバーたちが、白熱の推理バトルを繰り広げる。はたして、犯人の正体、そして驚愕の犯行動機とは―!?新たに「三十三年目の『あとがき』」を収録。
著者等紹介
西澤保彦[ニシザワヤスヒコ]
1960年高知県生まれ。米国のエカード大学創作法専修卒業後、高知大学助手などを経て執筆活動に入る。95年に本格ミステリ作品『解体諸因』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おうつき
25
新装版で再読。初めて読んだ西澤作品がこれで、かなりお気に入りの一冊。オチは覚えていたが、それに至るまでの過程をすっかり忘れていたので推理合戦を存分に楽しむことができた。多分このややこしい多重解決はきっとまた記憶から抜け落ちてしまうと思うのでまた数年経ったら読み返したいと思う。2022/09/17
りんご
10
無差別連続殺人事件に巻き込まれた被害者が、「なぜ自分が狙われなければならなかったのか」を解明するために推理小説家や警察OBの集まりに推理合戦を依頼する。推理合戦の中では犯人の行動や人間性、被害者の秘密等が突飛な推理によって明かされていく。事件の情報が一つ一つ明かされていくことで、推理の前提が変わっていくという構造が面白い。最後の真相まで読んだ後思い返してみると、読んでいるときに引っ掛かった描写に答えが与えられ、満足した。不満なことはタイトルも登場人物の名前も読みにくいこと。2025/01/24
あゆみ
6
★★★☆☆ あとがきにある【多層的推理合戦の果てに得たものは事件の解明ではなく新たな悲劇だった】が全て。 薄々 こいつが怪しい…と思ったら結果その通りで、蓋を開けたら一番ヤバイやつで、そこまでは予想出来なかった…!の意外性があった。 後半のスピードは早かったが、如何せん出てくる人物が全部難読で、なんて読むんだっけ?と戻って確認を何度もしてるうちに、途中から諦め適当に読んでいたところがある。 2022/09/22
風鈴
5
新装版で再読しました。結局旧版を発掘出来なかったので、丁度良かったです。細かく伏線も張られていて、楽しく読めました。白眉は後書きですね。有栖川有栖さんの月光ゲーム、孤島パズルについて書かれていて、良かったです。2024/07/15
オオイ
5
ウ~ン ? テンポが良くない なかなか進まず途中から斜め読み。2022/08/11