出版社内容情報
大人になれない僕たちは、空で戦うことしかできないのだ――永遠の生命を持つ子供たち「キルドレ」が戦争を請負う社会。戦闘機乗りのカンナミは、日々指令を受け空へ出勤し、夜は同僚たちと歓楽街へ出かける。生死とは、そして自我とは何かを問う森博嗣渾身の傑作シリーズ!
〈解説〉鶴田謙二
巻末著者インタビュー〈聞き手〉清涼院流水
内容説明
大人になれない僕たちは、空で戦うことしかできないのだ―永遠の生命を持つ子供たち「キルドレ」が戦争を請け負う社会。戦闘機乗りのカンナミは、日々指令を受け空へ出勤し、夜は同僚たちと歓楽街へ出かける。生死とは、そして自我とは何かを問う森博嗣渾身の傑作シリーズ!
著者等紹介
森博嗣[モリヒロシ]
作家、工学博士。1957年、愛知県生まれ。1996年に『すべてがFになる』(講談社)で第一回メフィスト賞を受賞しデビュー。以後、続々と作品を発表し、人気を博している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
absinthe
149
e-sportsのプレイヤーのよう。異常とも思える、生への執着のなさ。生きている現実感がまるでないのだが。これはもちろん伏線で意図された描写なのだが。それにしてもこれほど目的感の乏しい小説がここまで人の心を引き寄せるとは不思議。助かりたいという意思が感じられないと、戦闘場面の迫力は抑えたものになってしまう。森さんの作品は好きだけど、ちょっと合わなかったかな。2023/06/19
はっせー
71
考えさせられる本が好きな人におすすめの本になっている!読書友達からのおすすめの本。森博嗣さんの小説を初めて読んだ!いやー不思議。なんとも言えない世界感。例えるならスターウォーズのエピソードが書かれていないような雰囲気。永遠の命がある子供たち「キルドレ」が存在する世界。その子供たちが戦争を請け負っている。本質的に似ているなーって思うところは「ギフテッド」なのかなって思った!この本はシリーズは森博嗣さん曰くどの話から読んでいいとのこと。そんな本がかける森博嗣さんすごい。続きを早く読みたい!2023/06/30
いっち
38
著者最高傑作らしい本作。今まで読んだ森さんの小説(『喜嶋先生の静かな世界』『すべてがFになる』)では、一番面白かった。あらすじに、「永遠の生命を持つ子供たち「キルドレ」が地上で暮らす大人のために、戦争を請負う社会」とあり、重要なことがあっさり書かれている。永遠の生命を持った子供は、死んでも別の子供として生まれ変わり、再び戦いに従事される。子供たち当人が、死んでも生まれ変わることを確信していないところや、大人たちの平和を維持するために、戦う子供たちが存在してるところが、世界を成り立たせている。面白かった。2024/03/15
えーた
33
初・森博嗣作品。キルドレという永遠の命を持つ戦闘機乗り達の物語。確か劇場アニメにもなった作品だと記憶していたので、爽快なエンタメ作品を想像して手に取ったのだが、ドッグファイトのシーンも含め、全体的にとても静かで内省的なお話であった。余分な説明をそぎ落とした必要最低限の描写で淡々とストーリーは紡がれていくが、読み進める内によくわからない状況が段々と解れていく。その過程で戦争に駆り出される青年達の突き刺すような生死感が、痛々しく、だがなぜか心地よく伝わってくる。また一人、贔屓にする作家さんが増えたようである。2023/06/27
inami
20
★3 著者の作品の小説では、第一回メフィスト賞受賞となった【すべてがFになる】と【封印再度】を読ませてもらったが、作者は工学博士という経歴を持つだけに、作中の技術描写や理論的な展開にはリアリティさがあり、物語に深みを与えていた。本書は戦闘機のパイロットの物語、専門用語が専門過ぎて何のことだかわからないところもあったが(笑)、理系出身ならではの魅力はばっちり感じとれた。思春期を過ぎても成長が止まり、永遠に生き続けることができる存在キルドレの話も絡んで・・2025/07/05
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