出版社内容情報
多くの命が犠牲になった殺人事件から15年後。父が逝き、淳子は闇に葬られた事件の真相をひとりで背負う辛さを味わっていた。何も知らない夫と娘たちは幸せに暮らしていたが、長女のランドセルに不吉なメッセージが差し込まれ、次女は池に突き落とされ、淳子の不安は募っていく。父の葬儀に現れた見覚えのある男、亡くなった旧友の知人、実家に現れた不審者……彼らの狙いは何なのか?
事件の謎と心の闇がさらに深まる、傑作ミステリー『招かれた女』続編
内容説明
連続殺人事件から十五年後。淳子は闇に葬った事件の秘密をひとりで抱えていた。父の死後、長女に不吉なメッセージが届き、次女も危険にさらされ、淳子は不安を募らせる。突然現れた男、亡くなった画家の知人、実家に忍び込む不審者…彼らの狙いは?事件の謎と心の闇がさらに深まるサスペンス・ミステリー。傑作ミステリー『招かれた女』続編。
著者等紹介
赤川次郎[アカガワジロウ]
1948年、福岡県生まれ。76年に「幽霊列車」でオール讀物推理小説新人賞を受賞し、サラリーマンから作家業に専念する。80年に『悪妻に捧げるレクイエム』で角川小説賞を受賞。2016年に『東京零年』で吉川英治文学賞を受賞。著書多数。人気シリーズを多数持ち、シビアな事件・出来事を温かい視線で描き続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
coco夏ko10角
17
『招かれた女』続編。連続殺人事件の犯人は?結末は?な前作も面白かったが、そこから15年がたち…な今作もまた面白い。どちらもラストが印象的。2022/11/03
ちえちゃん
11
「招かれた女」の続編。「招かれた女」がビックリな結末だったのでビックリを求め過ぎた。普通にミステリだった。2022/04/26
寒っ!!
10
前作を読んでいなくともひとまず何とかなりそう。登場人物は多くがどこか性格的に破綻している感じがする。2022/03/08
リリパス
8
簡単に書けば、<前作『招かれた女』から、15年後。無事に時効となり、完全犯罪をなしとげた、前作の真犯人は、何事もなかったかのように、幸せに楽しく気ままに暮らしていました。しかし、15年前の連続殺人事件の真相に気づいたと思われる、15年前の事件の関係者と考えられる、何者かからの脅迫文が真犯人のもとへ届けられ・・・・・>というお話。※続編であるため、前作『招かれた女』のネタバレが豊富に含まれていますので、まずは、前作『招かれた女』を先に読むことをオススメします。2021/10/18
みやしん
7
裁かれた←?因果という意味では罰が当たったと言えなくもないが、本人自身への明確な転落も見たかったり。旦那がええとこ取りできたのも、全編に渡り裏プロデュースに務めた秘書さんに秘密がなかったのもちょっと肩透かしだったりして。スイスイ読めはするんだけど、登場人物がワチャワチャしてる。2023/10/06