出版社内容情報
埼玉の山中で起きた連続バラバラ殺人事件。最初の被害者は歯科医師。二人目は、元警察官のマスターと寡黙な青年が切り盛りするスナック「ラザロ」のピアニスト。捜査は難航し、とうとう三人目の犠牲者が。「犯人は何でわざわざ、こんな面倒なことをするのかねえ……」ベテラン刑事が気づいた、遺体の特徴――それが悲劇の断片(ピース)だった。旧版を加筆修正し、新たにあとがきを収録した新装版。<解説>郷原宏
内容説明
埼玉の山中で起きた連続バラバラ殺人事件。最初の被害者は歯科医師。二人目は、元警察官のマスターと寡黙な青年が切り盛りするスナック「ラザロ」のピアニスト。捜査は難航し、とうとう三人目の犠牲者が。「犯人は何でわざわざ、こんな面倒なことを…」刑事が気づいた遺体の特徴―それが悲劇の断片だった。新たにあとがきを収録した新装版。
著者等紹介
樋口有介[ヒグチユウスケ]
1950年、群馬県前橋市生まれ。88年に『ぼくと、ぼくらの夏』で第六回サントリーミステリー大賞読者賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
徒花
102
まあまあかな。秩父の田舎町で発見されたバラバラ遺体が連続殺人だと判明するも、被害者の関係性も犯人の意図も不明な事件の真相にせまる物語。もともと20年くらい前に刊行されたものだからか、設定とかに古臭さを感じるところが多い。あと、終盤の展開がちょっと乱暴で尻すぼみな感じ。登場人物の設定が細かいのはなかなか面白いけれど、不必要なまでそれを細かく描写する必要があるかなぁと感じるところも多々あった。2023/03/11
森オサム
45
著者初読み。基本的には、連続バラバラ殺人事件を刑事が追う話。なのですが、絶賛と酷評が分かれる、もしくは何だか良く分からなかった、となりそうな作品ですね。個人的には文章、キャラクター、展開、結末まで、好きにはなれなかった。しかしながら、褒める方が居るのも分かる。ねじれた魅力見たいな物に引き込まれる、コレは深みが有るな、そんな読み方も出来ると思う。残念ながら私は単純なんで、不必要なキャラ設定、くどく繰り返される描写、解決しないラストに、すっかり疲弊しました。推理小説に何を求めるのか?、を問われた様な気がした。2022/01/22
さち@毎日に感謝♪
19
帯に惹かれて読みましたが、どの辺で騙されるのかが良く分からずに読み終えてしまいました。私には合わなかったようです…。2021/10/03
かすみ
9
本筋は、意外な結末でした。色々な情報が錯綜し、少し分かりにくい感じがありました。2023/09/23
じーつー
9
ヒントはタイトルとカバーにあり。 それでも、この結末は予測不能。 帯の煽り通り。 連続バラバラ事件はなぜ起こるのか。 一見すると何の関係性も見えない、被害者となった3人の男女。 関係性が無いのは無差別殺人だから? 現実ならそうかもしれないけど、小説は違う。 ちゃんとゴールに向かって然るべき人が狙われている。 じゃあそれはなぜ? 作品の中身としては21歳なのに老成な梢路のキャラが何となく気に入った。 でも伏線が投げっぱなしだったり、明らかに意義のないキャラにフォーカス当てられたり、ちょっとモヤが残る。2021/09/10