中公文庫<br> 谷崎潤一郎伝―堂々たる人生

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中公文庫
谷崎潤一郎伝―堂々たる人生

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  • サイズ 文庫判/ページ数 464p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122070950
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C1195

出版社内容情報

三度の結婚、妻譲渡事件、人妻との密通、あいつぐ発禁――スキャンダルに彩られた文豪「大谷崎」の生涯を、従来の「神話」に惑わされることなく描き出す。

内容説明

七十歳をすぎてなお数々の傑作を書き続けた文豪谷崎の生涯は、一方でスキャンダルと逸話にみちた生涯でもあった。三度の結婚、妻譲渡事件、人妻との密通、あいつぐ発禁―本書は伝説や通説に惑わされることなくその実像に肉迫する本格的評伝である。「文庫版のためのあとがき」、人名索引を付す。

目次

作家の「誕生」
汽車恐怖症前後
長男としての潤一郎
結婚と支那旅行―大正中期の谷崎
小田原事件―佐藤春夫と妻千代
関東大震災前後―横浜から関西へ
妻君譲渡事件と和田六郎―昭和初年の谷崎
古川丁未子の真実―谷崎第二の妻
「松子神話」の完成まで
谷崎をめぐる人々
『源氏物語』から敗戦まで
京の谷崎―戦後の日々
渡辺千萬子と晩年の谷崎
「女中奇譚」と「猫犬記」
終焉

著者等紹介

小谷野敦[コヤノアツシ]
1962年(昭和37)茨城県生まれ、埼玉県育ち。東京大学文学部英文科卒業、同大学院比較文学比較文化専攻博士課程修了、学術博士(比較文学)。大阪大学言語文化部助教授、国際日本文化研究センター客員助教授などを経て、文筆業。2002年、『聖母のいない国』でサントリー学芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

モリータ

7
◆単行本読了済(単行本、買っていなかった)2021/11/04

まぶぜたろう

4
中盤まで読んで、単行本で読んでいたことに気づいた。感想は同じ。つまらん。■本書は谷崎にまつわる様々な事件や逸話、嗜好の変遷に既に通じている方に書かれており、私のような谷崎レベルの低い者が読むと、通説よりも私の説の方が正しいとか、どっちでもい〜だろー、細々細々書いてんじゃねーよ、面倒くせーなーとしか思えぬ。■著者には、よくお調べになってますなぁ、面倒くせーとか言ってホントにすみませんなのだが、この著者のミステリ論や映画論は偉そーなくせにまるで実がなく、そもそもが好きな人ではないのであった。2021/10/05

yoyogi kazuo

1
辛口批評で知られる著者だが、谷崎には心酔していることが伝わってくる。詳細な伝記で中身が濃いのは嬉しく、ここまで詳細に書くなら簡潔でも年譜のような形式の付録があれば尚よかったと思う。完全な私事ではあるが、自分の祖父が東灘区に長く住んでいて、谷崎のイメージと被り、谷崎の写真を見るといつも祖父を思い出したことを思い出した。2021/09/12

tkm66

0
「天才・変態の人生」なのだから楽しく通読。2022/07/18

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