中公文庫<br> ホワイト・ティース〈上〉

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中公文庫
ホワイト・ティース〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 430p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122070820
  • NDC分類 933
  • Cコード C1197

出版社内容情報

ロンドン出身の優柔不断な中年男・アーチーと、バングラデシュ出身の誇り高きムスリム・サマード。第二次大戦で親友となったふたりの半世紀にわたる友情を軸に、地理的にはヨーロッパからインド、ジャマイカ、時間においては19世紀末から現代までを、自在に行き来しながら物語は進む。


異なる信仰や文化をもつ家族に加え、イスラム原理主義者、エホバの証人、動物愛護主義者、遺伝子工学者、園芸家、フェミニストのレズビアン、などさまざまなキャラクターが登場し、混沌としたリアルな世界を描き出す。




“21世紀のディケンズ”と称されたジャマイカ系イギリス人作家が、ロンドンの移民家族をまきこむ、歴史、信条、言語、世代、遺伝子の差違が招いた悲喜劇を、過激でユーモラスに描いた傑作長編小説。分断と不寛容の広がる時代に新たな光を放つ、渾身の大作。待望の文庫化。

内容説明

ロンドン下町出身の優柔不断な中年男・アーチーと、バングラデシュ出身の誇り高きムスリム・サマード。第二次大戦で親友になったふたりは、ロンドンで新たな人生を模索する。ジャマイカ系の若い妻を迎えたアーチーと、故郷からやってきた妻と家庭を築いたサマードが直面する移民家族の波瀾万丈を、知的でユーラスに描いた傑作長篇小説。全二巻。

著者等紹介

スミス,ゼイディー[スミス,ゼイディー] [Smith,Zadie]
1975年、ロンドン生まれ。父はイギリス人、母はジャマイカ人。2000年、『ホワイト・ティース』を発表し、ウィットブレッド賞処女長篇小説賞、ガーディアン新人賞、英国図書賞新人賞、コモンウェルス作家賞最優秀新人賞などを受賞。英語圏文学界の寵児となる。移民や人種の問題、階級や世代などによる社会の分断や格差を描いた小説とともに、批評やエッセイも高く評価されている。その他の著作に長篇小説『美について』(ブッカー賞最終候補、オレンジ賞受賞)、エッセイ集『Feel Free』(全米批評家協会賞受賞)など

小竹由美子[コタケユミコ]
1954年、東京都生まれ。早稲田大学法学部卒。訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かんやん

29
21世紀のディケンズ、24歳のデビュー作。ケンブリッジ在学中、出版社で争奪戦が起こったとか。戦時中に友情を結んだ英国人アーチーとバングラデシュ移民サマード、冴えない二人の結婚生活と、次の世代を描く。なんだか方向性がよくわからないドタバタ喜劇のようで、ポンポンと軽快に言葉が飛び出してくるのは、長編小説よりも、シットコムに相応しいような。人種ネタ、宗教ネタ、下ネタが多いしね。ジョン・アーヴィング(ディケンズ好き)の影響を感じるけど、感傷を排しあくまでドライなのは、おっさん達を滑稽視してるから。2025/01/04

キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん

22
イギリスの二つの家族。ぱっとしない市民だがあまりの一生懸命さに、生きていたらそれでOKというしぶとさや気楽さを感じる。下巻へごー!2024/01/31

タイコウチ

7
才気あふれる傑作とはこういうものか。原著は著者24歳のデビュー作で2000年発表。ロンドン生まれの白人アーチーとバングラディシュ出身のムスリムであるサマードの半世紀にわたる友情とその家族たちをめぐる大河小説(アーチーの妻はジャマイカ出身移民で元エホバの証人、サマードの妻は同じバングラディシュ出身、それぞれ親子ほどの年下婚、そして前者には娘1人、後者には息子2人が生まれる)。人種、宗教、文化、階級、ジェンダー、世代などさまざまな要素が複雑に絡みあい対立しあう現代の英国社会の混沌がユーモアで彩られ活写される。2021/08/22

しゅー

5
★★おお、今どき珍しい「神の視点」での語り。これぞストロング▪スタイルの「小説」だ!とテンションが上がってしまった。今どきと書いたものの、書かれた年代はそんなに新しくないのね。英国で暮らす移民たちのドタバタ劇。途中から井上ひさしの作品も連想してしまった。後半が少し下世話な感じになってきて、ちょっと飽きてきた。下巻、どうしようかな。2021/08/24

まこ

4
普通に差別丸出し、スラングなセリフが飛び交い、主役コンビ筆頭にこの時代では当たり前のことなんだ。それがユーモアとなりムカつきがない。アーチーパートの人種を超えた助け合いと些細なことで立場が変わること。サマードと子どもたちは、元の文化が違っていて移民の苦労が感じられるが。息子にムスリムを押し付けるのは後々良くないことが起きそう。つか、もう起きてないか。2024/07/10

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