出版社内容情報
今、生物の爆発的進化が人間に起きている――。
医療の発達などにより人が死ななくなった現在、新たな《能力》を獲得した者が現れ、それが犯罪に使われる。この《能力者》による女性連続不審事件を解決した尾島警部補と相棒の閑谷が、今度は都知事選に絡む候補者の交通事故死を調査。法で裁けない新たな悪を追い詰める!
文庫書き下ろし
内容説明
今、生物としての爆発的進化が人間に起きている。医療の発達などにより人が死ななくなった現在、新たな“能力”を獲得した者が現れ、それが犯罪に使われる。この“能力者”による女性連続不審死事件を解決した尾島警部補と相棒の閑谷が、今度は都知事選に絡む候補者の交通事故死を捜査。法で裁けない新たな悪を追い詰める!
著者等紹介
河合莞爾[カワイカンジ]
熊本県生まれ。早稲田大学法学部卒。出版社勤務。2012年に第32回横溝正史ミステリ大賞を受賞し『デッドマン』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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nobby
132
「そんな奴をどうやってパクりゃあいいんだー」そのボヤきが全てを物語る…背理犯罪ゆえ自殺に事故にとみなされた連日の殺人の背景は、実在の人物と重なり過ぎて苦笑するばかり(笑)ようやく事件の本筋固まり「ついに動き出した」253頁からが本作の真骨頂!かめはめ波の使い手あるいはメドゥーサを思わせる死神に対して、その実証方法・拘束手段・自衛術にドキドキ止まらず!組織はたまた国家の判断に複雑な思いを抱きながら、老練刑事の執念が導いた痕跡が感動と感嘆を生むのはお見事!その結果は乞うご期待はズルいけど続編もう待つしかない♬2021/08/01
nobby
93
シリーズ最新作目指して再読。いや、こんなに未解決で終わってたんだっけ!?あら、前作からのキーパーソンほぼ登場しないんだ!!こりゃ、続編すぐにでも読みたくなるけど待たされた2年弱…続けて読める今回の至福を噛み締めるばかり!まさに前作よりバージョンアップした脅威にどう立ち向かうのか、ちょっと強引に先送りされた気はする…まぁいい人だらけでの都合良過ぎる展開はご愛嬌(笑)それがあってこそ軽快に読めるのが心地よい。都知事選という時事ネタを何となく思い出しながら苦笑繰り返す…うみとそらに導かれる人間の進化はいかに!?2023/07/16
ma-bo
66
背理とは、道理・理論に反すること。所謂常識を超えた能力者が起こした事件を追う捜査係の第2弾。実在のモデルが容易にわかる人物を登場させたり、一部の人間にしか能力者が起こした事件である事を明かせない展開、背理犯罪をどのようにして証明するか等読ませます。残りのページ数で何となく感じていたが、続編に続くん かーい!2021/08/03
Junichi Yamaguchi
28
『死神』… シリーズ2作目。 やっぱり、超能力系は好きみたい。 今作に関しては、都知事の描写が気になりしすぎて参った。 次作も能力者との戦い、裁きに期待。。2021/07/31
み
28
マル能…、怖い。今作の女史、モデルの方が読んで問題にならないのか?と心配に思いました、辛辣だわ。次作も楽しみです♪2021/07/18