出版社内容情報
没後七年、いまなお愛され続けるイラストレータが遺した数多くの作品から、盟友・嵐山光三郎が選んだベスト短篇集。明るいイラストレーションの影にひそむように、しずかに出会い別れていく人々の心象風景を画家ならではの表現で綴った短篇集。巻末に、嵐山光三郎のエッセイを付す。
内容説明
「夢の中でとってもきれいな海を見つけたの。わたしのいる、ずっとずっと左上の方に」。夢と現実の交錯、そして訪れる突然の別れを描いた表題作のほか、二度と戻らない時間や、大切な人の喪失、刹那の愛の風景を、イラストレーターならではのまなざしで切り取る作品集。盟友のセレクトによる十二篇を収録する。
著者等紹介
安西水丸[アンザイミズマル]
1942年東京生まれ。重いぜんそくのため、母の郷里、千葉県千倉町で育つ。日本大学芸術学部美術学科卒業。電通、ADAC(ニューヨーク)、平凡社を経て独立。朝日広告賞、毎日広告賞、87年、日本グラフィック展年間作家優秀賞を受賞。イラストレーターとしてだけでなく、絵本、漫画、エッセイ、小説でも、数多くの作品を遺した。2014年3月死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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