出版社内容情報
ウィーンで最も裕福で常軌を逸した一族の、二度の大戦をはさむ百年を、天才哲学者ルートウィヒ(五男/1889~1951)と、「片腕のピアニスト」パウル(四男/1887~1961)を中心に描いた傑作評伝。
ブラームスやマーラー、クリムトらが出入りする華やかなウィーンの邸宅で、強権的な父親のもと家庭内で教育を受けて育った8人きょうだいは、みな人づきあいが不得手で自殺願望に取り憑かれていた。
それぞれが長じて発揮する浮世離れした変人ぶりと才能の煌めき、相互の確執、ナチスとの攻防、そして『左手のための協奏曲』作曲時のラヴェルら芸術家の素顔まで、エピソードに満ちた破格の家族史。
内容説明
ブラームスやクリムトが出入りする十九世紀末ウィーンの大邸宅で、強権的な父親のもと育った八人きょうだいは、みな人づきあいが不得手で音楽と自殺願望に取り憑かれていた。各々が長じて発揮する変人ぶりと才能の煌めき、相互の確執、ナチスとの攻防までを、四男の「片腕のピアニスト」と五男の天才哲学者を中心に描いた傑作評伝。
目次
第1部 汚れた行為(ウィーンでのデビュー;去年のいまごろ ほか)
第2部 錯乱(お金の問題;戦争への序曲 ほか)
第3部 新しい無秩序(余波;家族の確執 ほか)
第4部 縁故と崩壊(愛国者の苦難;最初の計画 ほか)
著者等紹介
ウォー,アレグザンダー[ウォー,アレグザンダー] [Waugh,Alexander]
1963年生まれ。曽祖父は文芸評論家のアーサー・ウォー、祖父は国民的作家のイーヴリン・ウォー、父はコラムニストで母も作家という一族で、自身の系譜について書いたFathers and Sonsが高い評価を呼んだ
塩原通緒[シオバラミチオ]
1966年生まれ。立教大学文学部英米文学科卒業。訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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